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10/07 11:51
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たかかず-社会人経験受験者の勉強法-後編
時系列順に受験生活を追っていきましたが、今度は科目別にそれぞれの勉強法を書いていきます。
簿記
計算科目の中でも最も時間をとられる科目でした。まず最初にやったことは、問題集の個別問題を5回解くということでしたが、これはあまり費用対効果が高い方法ではありませんでした。
まずは、全然できないとしても総合問題を何度も解くべきです。その後、苦手な問題だけ個別に戻るべきだと思います。個別問題を5回解く暇があったら、テキストの目次を見ながらそれぞれの項目で仕訳を頭の中で思い浮かべるというような作業の方が実際の試験には役に立つと思います。
勉強開始当初は、個別問題に固執していましたが、受験2回目に入る頃にはステップ基礎と計算答練のみを1回目から順番に毎日1時間分やっていき、1時間問題を50分で100点取れたらその問題は外して、最後までいったらまた最初に戻るというのを繰り返していました。ただし、連結キャッシュフローや、連結税効果といった基礎答練では触れられない論点は応用答練からいくつか抜き出して加えていました。
論文式試験直前には連結を重視し、一週間のうち半分は連結の問題になるように順番を並び替えて同じことをやりました。ただ、短答後から3ヵ月で1周するのがやっとでした。
短答は免除のため、短答対策は全くやっていません。
管理会計
管理会計も計算科目なので簿記と同じです。ただし、管理会計には理論があります。私は比較的管理会計の理論が得意で、「どうやって勉強してるの?」と聴かれることがありましたが、特別な勉強をしていたわけではありません。
ステップ基礎や計算答練を循環して解いていくにあたって、理論もちゃんと解いていたというだけです。他の理論科目同様、テキストを読みながら勉強するというのも効果があると思いますが、時間がかかりすぎます。管理会計の理論は重要ですが、そうはいっても他の理論科目に配分される点数からすれば少ないので最小限の労力に抑える方が得策だと思います。
短答対策としては、財務会計論免除だったため管理会計論の解答時間が足りないという事態に陥るのを最も恐れていました。そこで、短答問題集を購入し時間を測りながら一通り解いてみました。過去問集も2年分を90分で解くようにし、かなりのスピードで問題を解けるようにしました。しかし実際には理論問題も多く、時間的に余裕が無いということはありませんでした。
論文式直前には、05受験の時にもらった原計理論総まとめというかなり薄いテキストを何度か読んでいました。循環は応用までやりましたが、これも3ヵ月で1周するのがやっとでした。
財務諸表論
目次を自分の部屋-財務諸表の基礎概念、台所-一般原則、リビング-損益計算総論…という風に場所に結びつけ、目次を思い出しながらテキストの内容を思い出すようにしました。
この場所法で目次学習という方法は、細部までは記憶できないという欠点がありますが、それを補うために時間が許す限り各章をマインドマップでまとめ、風呂場で眺めたり、トイレで眺めたりしました。
論文式直前には、従来のテキストを読んでいました。総まとめテキストは問題集形式だったので、いまいち馴染めませんでした。ただし、会計学の試験前日は総まとめテキストを最後まで1回読みました。これは、総まとめテキストの問題が的中した場合に、自分だけ何も書けないという自体を避けるためです。ただ、ほとんどの問題はテキストにも書いてあるため、それほど大変ではありませんでした。
この科目も短答は免除のため、短答対策は全くやっていません。
企業法
短答用に基礎テキスト(各論点を単純に羅列したテキスト。かなり細かいところも載っている)、論文用に応用テキスト(問題集形式のテキスト、始めに問題が提示されてその問題を解く解法を解説する形)と使い分けました。
ただ、短答直前まではひたすら基礎テキストで勉強し、応用テキストは論文答練の直前に出題範囲のところをざっと見るぐらいでした。
基礎テキストは、とにかく短答答練で問われて間違えたところをマーカーでチェックし、どういう問われ方をしたのか注意したほうがいいと思ったところはテキストに書き込むようにしました。過去問の出題箇所もテキストにマーカーでチェックしました。
基礎テキストは表などがあまりなく、横断的な知識を身に付けるのが難しいため、友達と手分けして少数株主権があるケースや、企業再編ごとの違いなどを表にしてみんなで回しました。その表はマインドマップ同様風呂場などで眺めました。基礎テキストのマインドマップ化もある程度行いましたが、全体の3分の1もできなかったと思います。一応場所法によって目次を頭に入れましたが、情報が細かすぎたためかあまりうまく結びつけることができませんでした。
基礎テキストがかなりボロボロになるまで使い込んだ頃に短答の本番を迎えましたが、短答式試験に限っていえば、企業法は苦手科目でした。成績もかなりの割合で足を引っ張る形になっており、最終的に17/20(85点)でしたが、周りの人は19/20(95点)ぐらいが当たり前で、かなりがんばったわりにはあまり目覚しい結果は残せませんでした。基礎テキストを読み込みすぎるあまり、細かいところにこだわりすぎたのがあまりよくなかったのではないかと思います。
こうして、短答直前までほとんど基礎テキストしか使っていなかったので、短答直後に応用テキストより使い勝手がいい総まとめテキスト(応用テキストと同じ問題集形式。ただし、解答のフローと模範解答のみで解説なし)をもらったことで、応用テキストはほとんどまともに利用しないままお蔵入りしました。
論文直前はひたすら総まとめテキストを読んで各問題のフローを頭の中で再現できるよう試みました。ただ、そこまで完璧にはできず結局うろ覚えで試験に臨むことになりました。この時、マインドマップ化も可能な限り作りましたが、試験が迫っていたためほとんどまともには作れませんでした。
監査論
2日おきにジョギングするように心がけていたのでそのジョギングコースに目次を結び付けていました。短答に関してはテキストに短答答練や、過去問で間違った肢などをテキストにマークして答練や過去問に戻れるようにしていました。短答に関しては後はひたすらテキストを読み、余裕があればマインドマップ化しました。テキストを開けないような環境ではマインドマップを眺めるようにしていました。
短答後、論文の勉強に特化するときには総まとめテキストが手に入るので、短答後の3ヵ月間は総まとめテキストを回していました。
監査論の勉強法は基本的には財務諸表論や企業法と同じようなやり方です。
経営学
講義を聞いている間はレジュメをテキストに貼り付け、講師から指示された箇所にマーカーを引くなどしてテキストを加工しましたが、結局そのテキストは使わず、短答後に受け取った総まとめテキストを何度も読みました。
マインドマップ化したのは、財務論に関する部分のみでした。総まとめテキストはただ読むだけでほとんど勉強らしい勉強をしていませんでしたが、財務論に関しては「他の箇所は直前に始めても間に合うが、財務論だけはちゃんとやっておけ」と講師が言っていたので本番の短答の前からマインドマップを眺めながらある程度勉強していました。
租税法
租税法については時間が全く無かったので、とにかく総合問題を極力解くようにしていました。できれば毎日1問解きたかったですが、結局は3日に1問ぐらいのペースだったと思います。ただし、短答直前の頃は総合問題を解く余裕が無かったので、テキストを読みながらテキストに個別問題がでてきたらそれを解くというのを1回最後までやりました。
また、租税法に関しては理論はほぼ完全に切り捨てました。今年の租税法に関しては、受験生のほとんどが理論をやっていないようだったので理論を切り捨てる作戦が成功しましたが、来年は今年の問題がかなり理論も重視していたことから理論を切り捨てる作戦は通用しないかもしれません。
実際に問題を解いた時も、法人税法と消費税法の計算がある程度できた感触があったためかろうじて一括合格になったという気がします。
簿記の場合は個別問題を最初に何度も解いたあと総合問題を回すようにして勉強しましたが、租税法は個別問題をあまり解かずに総合問題を解きながら計算力を向上させるようにしました。短期間にある程度の実力を身につけるにはどちらかというと租税法のやり方のほうが有効だったように思います。
まとめ
私が考えるに、勉強の成果というのは
能力×効率×時間
という式で表されると思います。
このうち、能力については生まれついてのものなのでいかんともしがたいかもしれませんが、実際、能力が与える影響というのは効率や時間に比べて少ないのではないかと思います。
ただ、能力が高い人ほど効率も時間も稼げるため結果的に成果に大きな差が開いてしまいます。自分の能力が他人よりいいか悪いかは置いておいて、とにかく効率と時間という努力でどうにでも埋められる部分でどれだけ稼ぐかによって合否は別れているのではないでしょうか。
私の場合は、1回目の受験の時は時間の部分ばかりに気をとられ、勉強の質をつかさどる効率についてはほとんど目を向けていませんでした。そこで全体の成果としては小さくなってしまっていたように思います。逆に2回目には効率と時間についてバランスよく目を向け、他の人があまりやらない勉強法を採用して時間当たりの成果を増大させていきました。それで結果的に勉強時間が少なくなっていたにもかかわらず合格できたような気がします。
私より一年先に会社を辞め一年早く会計士になった友人がかつて「考えることを怠っている受験生が多い」と言っていました。
もちろん、各科目の勉強について惰性でやらずに考えながらやっている人が少ないという意味もあります。
しかし、さらに大きく考えると勉強するというのはどういうことか、効率とはなにか、合格レベルとはどういうレベルなのか、といった受験全体についての考えるという話も含まれています。
私にとって勉強するとは、
- 情報をインプットし、
- 定着させ、
- 適切にアウトプットすること
でした。
そう考えると効率とは、
- より短い時間で情報をインプットし、
- より長期間定着させ、
- よりすばやく反射的にアウトプットできること
です。
そういう状態に持っていくことが効率のいい勉強法ということになります。これは自分が、勉強とは、効率とは、と考えた結果です。そういった中で、場所法やマインドマップといった勉強法を採用するに至りました。
場所法などの勉強法はあくまでツールです。
私は、ツールの背景にある、そのツールを採用するに至った過程、考える過程が何より大事なのではないかと思います。
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