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Top合格体験記2006年度版 > 為さん-高卒一発合格者の勉強法-後編

為さん-高卒一発合格者の勉強法-後編

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4.科目別勉強方法

Ⅰ.簿記

 恐らく大半の方が言っているでしょうが、簿記はとにかく問題を解いた人ほど強くなります。私もそれについて異論はないのですが、「問題解け。以上!」ではこの体験記の意味が無いので。

 まず少し科目の特性の話をさせてください。これは私の持論なのですが会計士試験は「簿記が出来れば受かる」と思っております。私自身は簿記が得意科目なのですが、「簿記が出来たから今年受かることができた」と言っても過言ではないでしょう。恐らく一番重要な科目です。

 しかしこの科目は範囲も広く、難しい問題は本当に難しいのでかなりの人は苦手にしがちです。でも逆に言えば、簿記を得意にしてしまえばそれは大きな力になるでしょう。この試験は偏差値で合格判定が行われますから、簿記で他の受験生に差をつけられればかなりのアドバンテージになることに疑いはないと思います。

 

 では、簿記が出来るようになるにはどうすればいいのか?

 

 私がもっとも声を大にして言いたいのは時期別勉強方のところでも書いたとおり、

 

「各会計処理の根本を理解する」

 

という点です。全ての仕訳や処理には全て意味があります。根拠があります。理論があります。ここまでやることにより、まず根本的なところがわかっているので忘れにくくなります。そして理屈として追えるのでいざ知らない問題が出てきても、その理屈を応用することによって、自ら答えを導き出せるようになれます。これが出来るようになると簿記は相当強くなると思います。

 さて、簿記の根本を理解するうえで重要なのは簿記ではありません。財表です。

 ご存知のとおり、財表は簿記の理論バージョンの科目です。かなり面倒ですが、簿記の会計処理1つ1つにつき財表の理論を絡めて考えてみてください。会計処理がわからなかったら、財表を思い出してください。もちろん答練等を解いているときにそんなことを考えている余裕はないでしょう。これは見直しのときにぜひ実行してみてください。特に、自分が苦手と思っている項目に使ってみてください。他にも実際に本試験や答練の時にわからない問題が出てきたときに、財表の理論を思い出しながら会計処理を考えると正しい会計処理を導きやすいです。

 この方法には実は利点が3つあります。

1つはすでに述べたとおり、簿記に強くなります。

2つ目として会計処理と財表を絡めて考えますので、財表にも強くなります。

更に3つ目として、今年頻繁に出題された簿記と財表の融合問題に対応するための実力も身につきます。

 簿記と財表は実は同じ科目。これをスローガンとしてやっていくといいのではないでしょうか。

 

 Ⅱ管理会計

 管理会計は計算と理論が混ざった科目ですが、どちらも平均的にこなすべきでしょう。今年の短答は予想以上の理論問題が出題されました。他方、それを踏襲すると思われた論文はもはや原価計算の領域でした。ということは、結局のところ理論と計算を共にしっかりやるべきという結論に達してしまいます。

 まずは計算について。簿記と同じで最終的には「問題解け、以上!」というのが結論なのですが、勉強する上でのいくつか私なりのコツをご紹介します。


  第1のポイントとして、最初に総合原価計算(特に単純総合)をまずマスターすることをお勧めします。

 管理は総合さえマスターすれば、計算については4割近くマスターしていると言っても過言ではありません。

 例えば、標準原価計算。標準で難しいのは結局のところ減損・仕損の負担のところだと思うのですが、そこの負担については総合での減損等を完成品や月末仕掛品に負担させるのと理屈としては同じなわけです。つまり、総合のその点をマスターすれば標準の負担関係についてもかなりスムーズに理解できます。更に直接原価計算の固定費調整も結局のところ、やっていることは総合ですから。

 ただCVP関連はちょっと例外です。CVP関連はもはや算数ですので、どうしてもセンスみたいなものがでてしまいますので、ちょっと何も言えません。私はこの辺大得意なのですが得意な人ほど何も考えなくても解けてしまいますので、説明のしようがないのですよね。申し訳ないです。

 他の部門別個別や意思決定にハイテク管理会計はちょっと毛色が違いますので簡単にですが各分野のコツを。

 部門別個別は部門別についてはまず直接配賦法等の配賦方法は計算方法なので覚えてとしか言いようがないです。複数基準配賦法とか理論が絡んでくるところは、計算については差異分析の図を使って考えていくと結構すんなり理解です。

 あと、そこに理論をつけていくとモアベターです。例えば操業度差異は補助部門では管理不能だから製造部門に配賦するのが望ましいとか、そういった理論もセットでマスターすると理論も計算も分かりやすくなるので、ぜひ一緒にやってもらいたいと思います。

 次に個別については一言。「集計頑張ってください」。これ以上はコツも何もありません・・・。

 続いて意思決定。正味現在価値等の計算方法は覚えるだけです。それほど難しくないし、数も少ないのでこの辺は苦にせずやっていただきたいです。あと、意思決定は「国語」です。コツはいかに問題文をしっかり読んで出題者の意図を読むか。アドバイスとしては、問題文読むのに時間の6割使うぐらいのイメージでいいと思います。意思決定は計算自体は簡単ですので、時間かかりませんから。

 最後にハイテク管理会計。これは理論色が強いですし、計算も実務先行なため他のところに比べれば簡単だとは思います。ただ忘れやすいという特性を持っていると思うので、定期的に見直すことをお勧めします。

 続いて理論です。管理の理論の最大のコツは「いかにそれっぽく書くか」です。管理会計は原価計算基準を除けば、何ひとつ基準はありません。ですので、他の理論科目と異なり、言っていることさえ合っていればそこそこの点数はもらえると思います。

 

Ⅲ.財務諸表論

財表の最大のポイントは「こじつける」ことです。

 結局財表はどんな制度であろうと、色んな説明ができます(ex:棚卸資産の低価基準の原価配分と保守主義の説明とか)。つまり、1つの制度を色んな角度で見られるようになるのが必要だと思います。色んな角度で見るといういことが「こじつける」ってことになるわけです。

 勉強方法&答練と本試験解くときのポイントは「どの面(主軸)から見ているか」を意識することです。また低価基準の話ですが、低価基準が選択適用のときは「保守主義」というのが主軸、つまり保守主義をメインの柱として低価基準を説明するわけです。対して、強制適用のときは「原価配分」というのを主軸にして説明するわけです。

 こういう風に制度を説明する際の「話の主軸」というのが見えれば、論証もかなりしやすくなると思います。

 もう1個あります。

 財表は今後「考える問題」が出る可能性が高いことが予想されます。

 解き方としては上の「話の主軸」というのを参考にして欲しいのですが、それ以前の話として、テキストに書いてあるようなものは網羅的に一通りマスターすることが必要です。「考える」というのはあくまで前提知識があるから出来るお話ですし、その「考える」ための前提知識がなければどうしょうもないですし。

ややダラダラになったけど、ポイントは2つです。

1.論証の際の「話の主軸」を常に意識すること。
2.テキスト等の知っていて当然レベルの話は一通りマスターすること。

 

Ⅳ.監査論

監査論のコツは「先に結論から考えること」です。

 ご存知かと思いますが、監査は実務から発展していく学問ですので、制度ごとの理由については結構後付が多かったりします。そのため監査論は答案作るときに先に結論だけ書いてしまい、理由はそのあとに後付けすれば結構なんとかなります。もちろん、結論が合っていなければダメですが・・・。

 あと、監査は(今後は減るかもしれませんが、たぶん少しは出ます)特徴やら長所短所やら例示を列挙しろというのが結構出やすいですし、その辺は覚えていれば書けるのである程度しっかり覚えとけば点数の底上げとしてはいいかもしれません。

私は監査論全7科目中一番苦手だったので、これ以上は思いつきません・・・。

 

Ⅴ.企業法

制度の説明問題と事例問題に分けて説明します。

1.説明問題

 説明問題のポイントは取捨選択をいかにうまく出来るかという点だと思います。ご存知かと思いますけど、企業法は答案用紙が狭くなり制度の説明を全部書くのは物理的に不可能です。ですからどの制度を書いて、どの制度は書かないかという取捨選択できるかが最大のポイントです。さすがに変な問題でもない限り、まったく書けないって次元のお話じゃないと思いますので。

 では、その取捨選択についてですが。まず問題文から問題作成者が「何を論じて欲しいのか?」というのを考えること。企業法って問題文少ないからちょっと難しいんですが・・・。その際に見るべきポイントはその問題そのものじゃなく、その問題の前後の問題及び前提の問題です。

例えばこれは今年の本試験なのですが。

第9問


大会社である公開会社において、会社法が定める機構に関する下記の問いに答えなさい

問1:業務執行に関して、委員会設置会社とそれ以外の会社を比較しなさい
問2:監督・監査に関して、委員会設置会社とそれ以外の会社を比較しなさい

これで取捨選択する際のポイントは以下のとおり

1.大会社
2.公開会社
3.委員会設置会社と他の会社の比較
4.監督・監査と両方載っていること

 細かいところは割愛しますけど、まず大会社&公開会社であることからこの2点は共通点としてあげるべきことがあるとわかります。委員会設置会社とそれ以外の会社の比較である以上、相違点はそこを観点とすべきです。監督・監査と両方載っている以上、監査役と監査委員会の比較だけじゃ不十分でしょう(これは今年こういう風に書いた方がいらっしゃったらしいのですが・・・)。

こんな感じで、大問全体を見たうえで、答案構成をすべきでしょう。


最初に書きましたけど企業法って答案狭くなりますが、それは逆に言えば答案構成にかけられる時間が増えるってことですので、答案構成に気持ち多めに時間をとるべきでしょう。

 ついでにもう1個。

 制度を書く際にその制度の必要性とかの理由みたいなものを書くと思うのですが、わからなかったら「それっぽい」のを書くといいでしょう。会社法の理由付けは結構「それっぽい」の書くと正解の可能性が高い、というより理由が単純なものが多いので。


2.事例問題

 まず当たり前ですが何を論じるべきなのかを問題文からしっかり読み取ることです。ここで「何を論じるべき」というは結局のところ規範定律になにを書くかってことですよね。で、規範定律は結構暗記的要素も強いですし、知っているか否かって次元のお話ですのでここはもう勉強してとしか言いようがありません。ですから事例問題で他の人と差をつけるポイントは、規範定律以外の部分です。

 まず第1のポイントは事例分析と問題提起。

 まぁ、問題提起は何を論じるかわかれば大して難しくはないのですが。事例分析をうまく書くには「問題点を明確にすること」。つまるところ問題提起にうまくつなげられるように文章を作っていけば良い感じになります。いわゆる「オウム返し」は実際良い方法だと思います。

 もう1つのポイントとしては説明問題と同じく、大問全体を見ることです。

 基本的に事例問題でも小問形式で出てきた場合、問題の作成者はどこの小問でどの論点を論じて欲しいのかを考えて作っているでしょうから、それを読み取ることを意識して問題文読んでみると良いでしょう。

全体として、企業法のコツは「大問全体を見て答案構成をすること」。答案構成さえしっかり出来てれば、当然答案もうまい具合に書けるわけですし。

 

Ⅵ.租税法

 私も租税法は御多分に漏れず、理論は今年ほとんどやりませんでしたので、ここでは計算についての説明にとどめます。

 これは法人・消費・所得全てに言えるのですが、常に「自分が何の数字を出そうとしているのか」を意識してください。

 例えば自分は今「損金参入限度額」を出そうとしているのか、「損金参入限度の超過額」を出そうとしているのかetc・・・。租税は簿記や管理と異なり計算テクニックはほとんど要求されず、結局のところ制度を知っているか否かというお話になってしまいます。しかし、たとえ制度を知っていようとも「今自分が何をしているのか?」がわかっていないのと例えば別表4に何の数字を書いていいのかを迷ったりするでしょう。

 あとはひたすら問題演習を繰り返して、制度を頭に叩き込んでください。租税は簿記や管理と違って、ある意味計算の中で一番努力が報われやすい科目なので、モチベーションアップの科目としてはお勧めです。

 最後に、短答前も租税はしっかりやっておきましょう。理想は法人・消費・所得の全ての計算をマスターすることですが、それは短答免除等がないと難しいですが、可能な限りやっておきたいものです。私個人は、短答前は法人以外ほとんど出来ませんでした。来年以降は短答免除者等がいることを考えると、これだけでは少々厳しいかもしれませんが・・・。

 

Ⅶ.経営学

 ファイナンスと組織論・戦略論に分けていきます。

1.ファイナンス

 重要なのは視野を多面的にすることです。特に投資論と企業財務論は同じ話でも色んな論じ方があるので、どの面からも論じられるようにしておくべきです。この辺は財表に近いですね。ただ財表と違って経営は「どの角度から論じろ」というのが結構問題文に明記されているので、そういう意味では答案は作りやすいかもしれません。

 あとは普段の勉強時に色んな面から論じられるか考えながらやると良いでしょう。特に企業価値云々の辺りはそういう話が多いです。例えば、「企業価値の算定方法について」FCFから論じてみたり、EVAから論じてみたり、配当割当モデルから論じてみたりMM理論から論じてみたりですね。

デリバティブはほぼ暗記としか言いようがありません。簿記をイメージしながらだと多少覚えやすいと思います。

配当政策は結構投資論と財務論と絡むから一緒に勉強した方が理解が深まるでしょう。

最後に計算。これは噂なのでどこまで本当かわかりませんが、今後計算は出やすいらしいです。今年もNPV、期待収益率、標準偏差を出せという問題でましたし。ただ簿記や管理に比べたら簡単ですので、計算は絶対マスターすべきでしょう。


2.組織論・戦略論

 組織論・戦略論は用語の定義を覚えるのに重点置くことをお勧めします。

 ご承知かと思いますけど、組織論・戦略論は何でもありの世界ですので、説明的な部分って覚えていてもあまり意味がないんですよね(もちろん、理解は必要ですが)。意味不明な問題とかいっぱい出ますし。ただ経営はわからない問題がでても、問題文の中に知っている用語が出てくれば、結構何論じれば良いのかわかります。しかし、その何論じれば良いのかというのを分かるのためにはつまるところ用語の定義から判断しているので、そういう意味で用語の定義を覚えるのはお勧めです。しかも他の科目と違ってアバウトな覚え方で良いからその分楽ですし。

 あと余談ですが、経営はファイナンスさえある程度できていれば短答終わったあとでも余裕で間に合います。短答前はファイナンス以外は完全に無視しても結構平気です。

 

5.モチベーション維持のために

 これは私が実際にやっていた方法なのですが、参考程度にご覧下さい。

 私がモチベーションを維持するために掲げたスローガンは


「ナルシストになれ!」


というものでした。

 自分で言うのもなんですが、私は答練等でも概ね上位をキープし、順位表には大抵名前が載っていました。そのときの私の思考回路はこういったものでした。

「いつも順位表に載ってる俺カッコイイ! これ繰り返したらもっとカッコイイ!! 更にそのペースで一発で受かったら俺めちゃめちゃカッコイイ!!!」

 我ながら少々恥ずかしいのですが。男として生まれたい以上(女性の方すいません)、カッコイイ自分になりたいのは当然の欲求でしょう。答練で上位を常に維持するのは、まさにその欲求を満たすための行為として有効だったわけです。私はこれが相当モチベーション維持に役立ちました。受験仲間には誰にも言いませんでしたが。


 もちろん、勉強したくないときもありました。その時は思い切って、勉強やめましょう。どうせやる気ないときに勉強してもあまり効果上がりませんし。それでいつまで経ってもやる気が出ないのは少々問題ですが、そんな時も再びナルシストな自分を登場させましょう。

「やる気ない俺カッコワルイ。いつものカッコイイ俺に戻ろう!」

という感じで。いや、しかしこれ書いていて恥ずかしいです(笑)


 私は結局ほとんどこれだけで本試験乗り切りました。使えるかもと思った方はぜひ使ってみてください。ただ、くれぐれも他人には言わないように。


6.最後に

 さて、簡単ではありますが私の合格体験記はこれで終わりです。皆様いかがだったでしょうか?

 今回これを書くにあたって、受験生時代を振り返ってみたり、他の方の体験記を参考にしてみたりと私自身もなかなか楽しい体験をさせていただきました。このような場を与えていただいたことに感謝すると同時に、受験生のためを思って多数の方から合格体験記を募っているスポック様を尊敬するばかりです。

 それでは、こんなところで無駄な長文作って皆様の貴重な勉強時間を潰してしまうわけにもいかないので、これにて終了させていただきます。

 最後になりましたが、皆様の合格を心よりお祈りしております。

 

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このページは、spokが2007年10月22日 23:05に書いたブログ記事です。

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