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Top合格体験記2007年度版 > すべてはテレビを捨てることから始まった。社会人経験一発合格。enfer-その1

すべてはテレビを捨てることから始まった。社会人経験一発合格。enfer-その1

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■ 学習に対する考え方(私見)

   学習に対する姿勢は十人十色だと思います。講師を信じて邁進される方、自分に合わせて講師を利用する方、自分に合わせて専門学校を利用する方、独学が中心の方など様々です。私はどちらかというと、自分の脳ミソを講師に合わせる立場に立っております。したがって、「どの講師が受かりやすいか」とか「どの講師が人気なのか」といったゴシップとは無縁でした。上級期にほとんどの科目で講師が変わっておりますが、これは講師の方の退職や、自分の学習計画に適合する講義日程を組み合わせた結果です。その意味では、「自分の方針に合わせて講師は誰でもいい」という形だったのかもしれません。

   短答本試験後に、TACの休憩室で「おれの最大の失敗は入門期に○○講師を選んでしまったからだ」と嘯く学生が散見されましたが、たとえ授業料を払うお客様としての立場があっても、このように勉学において講師や専門学校に敗因を転嫁するのは甘えだと考えます。

受験体験記 by enfer

目次

1 序章
2 基本的な考え方
3 科目別学習方針と成績推移及び反省点
   3-1 全体総括
3-2 財務会計論
3-4 管理会計論
3-5 監査論
3-6 企業法
3-7 租税法
3-8 経営学
4 本試験を受けてみて
4-1 短答式本試験
4-2 論文式本試験
5 就職活動
   5-1 就職活動の開始時期
   5-2 就職活動を始める前に
   5-3 enferの就職活動
6 終章


1 序章

 おかげさまで、平成19年度公認会計士試験に合格することができました。本稿では、受験を志してから、合格に至るまでの学習経緯についての総論及び各論を記すことで、皆様の学習の参考として頂くことを主眼としております。

まず、本稿の前提として以下に私の略歴を紹介致します。

  • 年齢:20代半ば
  • 学歴:大学卒業(合格時無職)
  • 職歴:民間企業(SIer)にて数年の業務経験(非会計系)あり
  • 資格等:日商簿記2級合格
  • ※日商簿記1級の勉強(独学)を一通り修了(業務都合により未受験)
  • 受験:平成18年度短答式 不合格(お試し受験)
  • 平成19年度論文式 合格
  • TAC受講コース: 新宿校 1.5年L本科(Cクラス)
  • 新宿校 アクセスコース(朝クラス)・・・出席率70%程度
  • TAC受講講師(全て新宿校にて登録):
                                                                                                            
科目 入門基礎期 上級期 上級カリキュラム
簿記 (TACを退職された方です) 李 先生(VTR) 夏上級
財務諸表論 (TACを退職された方です) (TACを退職された方です) 夏上級
管理会計論 稲田 先生 近藤(希) 先生(VTR) 秋上級
監査論 原  先生 中里 先生(VTR) 夏上級
企業法 田崎 先生 田崎 先生 秋上級
租税法 梅木 先生 木戸 先生(VTR) 夏上級
経営学 桑原 先生 藤沢 先生(VTR) 夏上級

   ※また、本稿では「暗記」という言葉を多用しておりますが、これは私なりの暗記スタイルを確立した上で、その方法を意味しております。いわゆる一字一句暗記するものではございません。詳細については、3-2-(3)-4の財務諸表論の項をご覧ください。

2 基本的な考え方

■ 学習に対する考え方(私見)

 学習に対する姿勢は十人十色だと思います。講師を信じて邁進される方、自分に合わせて講師を利用する方、自分に合わせて専門学校を利用する方、独学が中心の方など様々です。私はどちらかというと、自分の脳ミソを講師に合わせる立場に立っております。したがって、「どの講師が受かりやすいか」とか「どの講師が人気なのか」といったゴシップとは無縁でした。上級期にほとんどの科目で講師が変わっておりますが、これは講師の方の退職や、自分の学習計画に適合する講義日程を組み合わせた結果です。その意味では、「自分の方針に合わせて講師は誰でもいい」という形だったのかもしれません。

 短答本試験後に、TACの休憩室で「おれの最大の失敗は入門期に○○講師を選んでしまったからだ」と嘯く学生が散見されましたが、たとえ授業料を払うお客様としての立場があっても、このように勉学において講師や専門学校に敗因を転嫁するのは甘えだと考えます。

■ 学習のサイクル

 入門期・上級期を通じて、基本的な学習サイクルは

「計画」→「実施」→「フィードバック」

の繰り返しでした。

 インプットの勉強か、アウトプットの勉強かの違いはありましたが、基本的にこの流れは直前期においても変わりません。論文式本試験の1週間前でも、Excelでちまちまと計画を作っておりました。

 上述の学習姿勢とも通じますが、合格を勝ち取るためには、やはり

「継続すること」

なのだと実感しました。

 各論については以降で述べますが、多少非効率的な愚直なやり方であっても、きちんと計画を立てて実行し、計画自体の内容や論点の理解に関する課題を事後にフィードバックして次の計画に活かすこと、そしてそれを継続することがキーとなると思います。もちろん最初は完璧じゃなくたって構いません。

 私は2週間ごとに日曜日に親のPCを使用して、14日間の詳細なスケジュール(何を何ページやるか)をExcelで立てました。そして、計画を立てた上で見積もり時間を積算し、12時間程度になるように調整します。

 この方法のメリットは、自分のやるべきことが明確になることにより、

「次何しようかな」と考える暇を与えないこと、

 そしてスランプに陥って勉強のモチベーションがなかなか上がらないときでも、(あまり良いことではないですが)機械的にノルマをこなすことで、後で精神的に安心感を持てることです。

 学習計画の立案の際には、

(1)前々回講義以前の学習範囲を少しずつ網羅的に復習する、「復習ルーティン」と

(2)直近の前回講義の内容を繰り返し反復する「答練対策ルーティン」の

 2つの車輪をつねに組み入れておりました。さらに、復習ルーティンでは、科目の分野ごとに分割して、例えば、租税法であれば、「法人税法」、「所得税法」、「消費税法」、「理論」の4つの車輪を設けて、「毎日」4つ全てをちょっとずつ回しました。他の科目でも、経営学であれば「組織論・戦略論」と「マーケティング論」と「ファイナンス論」の3つになります。

<<イメージ図>>

 

enfer.gif

■ モチベーション

 職業選択の自由は認められていますが、会社を辞めるということは、簡単なことではありません。退路を断って受験に専念されている方はモチベーションで悩むことはないと思います。

 一方、学生の方は一般事業会社に就職するという退路や、高校生や大学1、2年生の方は3、4年次に受かればよいという退路があるため、必ずしもモチベーションが維持できない苦労があるかと思います。

 私は、学生時代には学校の勉強でさえも今ほど集中して勉強しておりませんでした。ですから、学校に通いつつ、TACで勉強されている学生さんを尊敬します。

是非、TACの門を叩いた時の初心を忘れないようにして頑張って下さい。

 以下に私が実施した、禁欲方法を列挙しますが、少々極端なものもありますので、参考程度に胸に留めておいて下さい。

  • 必要以上に金を持たない(厳密には持てなかった(泣)
  • テレビ廃棄及びPCでのテレビ閲覧を防止するため、同軸ケーブル切
      ⇒プレステは息抜きでも言語道断 エミュもNG
  • 物理メモリ破損によるPC起動不可(学習計画等は土日に親のPCにて作成
  • 携帯電話解
  • TACで友人を極力つくらない(キズの舐めあい防止
  • 彼女に熱い決意を力説(理解を得られなければ別れる)
  • クラス内の優秀な人を一人探して、影ながらその人の成績を逐次ウォッチする
  • 早めに監査法人などのパンフレット又はTAC-NEWSを入手し、熟読
  • 半日かけて人生について熟考
  • 「得意科目」、「苦手科目」を作らない
  • 禁酒禁煙
  • モチベが上がらないときに息抜きをするのではなく、息抜きをする日程も事前に計画する(つまりできるだけノリで行動しない)
  • 2ちゃんねるやStart Page及び各種大学専用掲示板群等のポータルサイトにて匿名で虚勢を張っている投稿やブログに惑わされないようにするため、上記のサイトはできるだけ閲覧しない(但し、論文後自己採点のときは見ました)
    ⇒精神衛生上も良くありません。聞きたいことは講師の先生に聞きましょう。

 「得意科目、苦手科目を作らない」というのは、少々逆説的ですので解説を加えます。

 TACで実施される答練は直前期になればなるほど難しくなっていきます。ですから、基礎答練レベルで得意科目だと思っていた科目で偏差値が伸び悩んだとき、モチベーションの落ち込みは激しいかもしれません。

 逆に苦手科目だと思っていた科目でよい成績を修めて調子に乗ることもあるでしょう。このように、モチベーションが乱高下する状況は学習時間のバランスにも影響して最も危険だと思います。

 ですから、得意不得意と言わずに、「一時的に偏差値がよかっただけ(悪かっただけ)の科目」と割り切って、失点箇所を明確にするとともに、基本的な学習時間のバランスを崩さないことが重要だと思いました。

3 科目別学習方針と成績推移及び反省点

3-1 全体総括

(1)学習方法の概観

具体的な方法論の前に、全体的な学習の取り組み方について述べます。まず、学習科目7科目を以下のように分類しました。

  (a)学習範囲が広い(又は、上級期の知識の上乗せが非常に多い科目)

     簿記、財務諸表論、租税法

  (b)学習範囲は比較的狭いが、思考力が要求される科目

     監査論、企業法

  (c)その他    管理会計論、経営学

以上の分類を元に、大まかではありますが、概して以下のアプローチをとりました。

  (a)の科目に対して・・・回転数を重視

  (b)の科目に対して・・・細かい暗記+教材の文章の意味内容の理解+文章構成の練習

  (c)の科目に対して・・・それぞれ

 これらのアプローチは、あくまで方針であって、実際には異なる勉強方法を実施したものも多々あります。詳細は3-2以降の各論に譲ります。但し、2007年度の論文式本試験を見る限りでは、今後は特に財務諸表論や租税法の理論部分など、回転数重視だけでは対応できない試験になる(というか既になっている)のではないかとも思いました。

(2)答練の取り組み方と総合成績

 私は、入門期の最後に講師の方が「目標は本試験で合格することであって、答練で良い成績をとることではない」とおっしゃっていたのを鵜呑みにし、第1回と第2回の基礎答練に向けては、通常の復習ルーティンだけで対応し、それ以外はほぼ準備なしで臨みました。もちろんそれでは成績も上がりませんでした。そこで3回目以降は「復習ルーティン」と「答練対策ルーティン」の両輪で計画をプロットし、答練に慣れてきたことも相俟って徐々に成績も上がってきました。

     以上の経験より、私は次のことを強く意識しました。

(a) 例え基礎期であっても、時間がないからといって答練の出題範囲だけ限定的に勉強したのでは、応用答練期、第1回全答練前の総確認の時期が単なるインプットになってしまい学習が効果的なものにならない。しかし、答練前にはそれなりの準備は必要。

(b) 答練対策ルーティンは必要な科目の必要な分野に留める。例えば、租税法の基礎答練前には”今回以前”の全出題範囲の法人税法、消費税法は復習不要なくらい完成し、答練対策は所得税法の計算だけにするということです。捻出された時間は他科目へ充当します。

最後に、各種答練の全科目を通じた総合的な結果について表にまとめます。

 

答練

財務会計

管理会計

監査論

企業法

租税法

経営学

総合

基礎答

偏差値

53.5

45.6

55.7

60.05.7

54.2

47.2

51.6

1

判定

D

E

C

B

D

E

E

基礎答

偏差値

57.3

49.7

48.7

62.7

53.6

60.3

54.6

2

判定

C

E

E

A

D

B

D

基礎答

偏差値

63.8

43.3

60.6

51.4

63.1

60.2

58.3

3

判定

A

E

B

E

B

B

C

基礎答

偏差値

57.5

53.1

61.7

69.5

58.9

-

60.4

4

判定

C

D

B

A

B

-

B

基礎答

偏差値

-

-

-

65.5

-

-

65.7

5

判定

-

-

-

A

-

-

A

応用答

偏差値

65.7

52.8

59.7

63.7

58

64.4

62.7

1

判定

A

D

B

A

C

A

A

応用答

偏差値

51.7

51

57.3

50.7

63

59.4

53.6

2

判定

E

E

C

E

A

B

D

応用答

偏差値

-

-

-

54.3

-

-

54.4

3

判定

-

-

-

D

-

-

D

応用答

偏差値

-

-

-

55.7

-

-

55.7

4

判定

-

-

-

C

-

-

C

全答

偏差値

63.8

40.9

65.4

****

59.7

61.5

61.7

1

判定

A

E

A

A

B

B

B

直答

偏差値

54.4

54

56.3

52.5

56.5

52.2

53.1

1

判定

C

C

B

C

B

C

C

直答

偏差値

50.2

51.1

65.2

63.4

44.9

62.5

54.8

2

判定

C

C

A

A

D

A

C

直答

偏差値

54.2

45.4

48.7

60.7

53.2

53.5

51.8

3

判定

C

D

D

B

C

C

C

直答

偏差値

51.6

(注)

71.9

41.8

(注)

59

(注)

4

判定

C

(注)

A

E

(注)

B

(注)

全答

偏差値

46.6

54.3

62.1

****

****

52.1

58.6

2

判定

D

C

A

A

A

C

B

(注)・・・TACのミスで集計されていないため不明

****・・・公開模試で成績優秀者に載ってしまったため伏せてあります

全答練(論文)順位 第1回 359位/3594  第2回 558位/3254

3-2財務会計論

(1)答練の成績推移(論文)

                                                                                                                                                                                                                                                                    
答練 素点 平均素点 偏差値 順位 判定
基礎1 108 91.9 53.5 1191/3059 D
基礎2 114 84.7 57.3 657/2616 C
基礎3 120 90.3 63.8 186/2332 A
基礎4 120 97.6 57.5 501/2124 C
応用1 125 83.2 65.7 106/2179 A
応用2 93 90.5 51.7 886/2005 E
全答1 92 67.6 63.8 228/3343 A
直答1 108 83.1 54.4 633/1806 C
直答2 82 71.9 50.2 819/1654 C
直答3 123 108.6 54.2 403/1109 C
直答4 99 84.5 51.6 583/1242 C
全答2 62 71.5 46.6 1916/2902 D

(2)簿記

(2)-1 入門期

使用教材:テキスト(講義中や不明点があった場合のみ)、問題集(TAC配布)

     トレーニングシリーズ簿記2・3・4・5(市販)   

      実力テスト:第1回 81/100点

            第2回 96/100点

            第3回 76/100点

            第4回 90/100点

 入門期はがむしゃらに問題集とトレ簿を回しておりました。

 各実力テストをマイルストーンにし、できる限り100点に近づけるよう計算力強化に力を入れました。

 回転数は各問題集(5冊)を8回転くらい、トレ簿(4冊)を4回転くらいでしょうか。

 この時期に重要なことは、帳簿組織を除いて、論点の差別を行わないということです。不安があれば、一般商品売買だろうが、特殊商品売買だろうが、建設業だろうが、全ての論点を完璧にし、さらにそれを回転します。今思えば、それが短答直前期へのスムーズな移行につながったと思います。但し、やはり前述のように、実力テストのみをターゲットにするのではなく、基礎マスターIVのときでも復習ルーティンでは特商や個別論点を熱くやっていたときもありました。

 また、上級簿記で夏上級をとるために、基礎マスターIVの実力テスト終了と同時に基礎マスターVのテキストを入手し、その週と翌週の週末は土日の2日間×2週の計4日かけて資本連結と成果連結を予習しインプットを行いました。そして6月中旬から7月一杯は他の論点を極力控え、連結のアウトプットに集中しました。

 そのためには、基礎マスターIVの実力テストまでに、基礎マスターI~IVのほぼ全ての論点(特商の金利区分法と帳簿組織を除く)を完成させておく必要があります。このことからも、1.5L本科の場合、入門期の3月~5月の時期が如何に重要であるかがお分かり頂けると思います。

 全ては上級期に夏上級をとり、基礎答練~応用答練のインターバルにおいて総確認期間を確保するためです。

(2)-2 上級期(06年内)

使用教材:テキスト(入門期とは異なり例題をアツく)、上級問題集(TAC配布)

     アクセス(但しあまり回転せず)、基礎答練

 年内はアクセス以外では入門論点は一切触れませんでした。とにかく上級テキストの内容を理解し、瞬時に仕訳が切れるようにすることに専念していた感があります。重要なのは、仕訳を記憶するのではなく、

なぜそのような仕訳になるのかということを深くふか~く考えることです

 特に段階取得などは下手したら仕訳を考えなくてもタイムテーブル(以下TT)上の操作と暗算だけで解けそうなものですが、決してそのような形式だけの勉強はしてはいけません。

 また、上級個別論点では金融商品やストックオプション(以下SO)など細かいものもありますので、それらを網羅的にインプットするためにも、テキストの例題の回転に努めました。

 この時期に特に意識していきたいのは、「短答論点」とか「論文論点」とかいちいち考えないことです。本当に細かいもの(例えば未公開企業のSOなど)は後回しにしましたが、基本的に全てを網羅することを心がけます。また、どちらかといえば、正確な理解を重視し、スピードは度外視していたと思います。なお、答練に対する取り組み方については、前述のとおりです。

(2)-3 上級期(全答1回目まで)

使用教材:テキスト、アクセス(上級期の分と基礎期の連結のみ)、答練

 この時期はひたすら確認です。

 「ちゃんと仕訳が切れるか」

 「総合問題を素早く解けるか」

 「入門期の論点で忘れているところはないか」

この3つを念頭に置いて勉強しておりました。

 あとはひたすら確認作業です。本項の文章は少ないですが、決して手を抜いていたわけではありません。むしろ力を入れていたくらいです。

(2)-4 短答直前期(全答1回目後短答本試験まで)

使用教材:テキスト(不明点を確認するのみで、たまにしか見ない)、アクセス(上級期のみ)

     各種短答答練(あつく回転)

 この時期になるといよいよ本試験を強く意識しだすのではないでしょうか。私見ですが、短答の問題は論文式と違ってほんのちょっとひねったりしているような問題が多いと思います。だからといって特別なことをする必要はありませんが。

 この時期に意識したのは、

「如何に短答後のリハビリ期間を短く済ませるか」

ということです。そのため、この時期でもやはり1日1回分のアクセスは欠かさず実施しておりました。以下に主な学習内容を列挙します。

・各種短答答練を回転(具体的には、総合4回、直前3回、全答4回)

・入門~上級期を通じて、身についていない論点を再度リストアップしExcelでまとめる

・↑の論点はテキスト確認

・朝起きたらまずアクセス

 簿記に関して言えば上記以外のことは実施しておりません。短答前日には06の過去問をやりましたが、簡単だったので逆に不安になりました。

(2)-5 論文直前期(短答翌々日~論文本試験まで)

 使用教材:アクセス(上級期)、答練

 この時期はアクセスを1日1回分解くのと、6月中は基礎答練、応用答練を再度解きなおし、

7月中は全答練、直前答練を解き直しました。短答直前期にアクセスを継続していたこともあり、新たなインプットはほとんど行っていません。

 また、時期的に少々遅かったと反省しているのですが、この時期(6月頃)から計算スピードを上げるために下書き用紙の書き方を本格的に工夫しだしました。

 なお、論文まとめの内容については、企業結合は熱くやりましたが、事業分離は切りました。

 実際のところ、論文直前期になればなるほど簿記には敢えて多くの時間を割きませんでした。

 この時期は本当に時間が惜しいので、分かっている論点を何度も解くというインプット式のやり方は意味がないと判断したからです。それでも初見の問題に弱いクセは直らず全答練2回目ではしくじってしまいましたが、本試験ではなんとか他人に見せられる出来だったので(それでも決して高くはないですが)結果オーライという感じでしょうか。

 (3)財務諸表論

(3)-1 入門期

 使用教材:テキスト、暗記カード

 財務諸表論の入門期は(上級期もですが)完全に講師の先生に頼っておりました。

 既にTACを退職された方ですが、入門期はテキスト中心に授業を進めて頂き、その上で、覚えておくべき定義、論点を逐一指摘してくれました。

 本稿の冒頭に「自分は講師では選ばない」という旨を書いた手前心苦しいのですが、この先生の良かったところは「押さえておく」というような曖昧な表現ではなく、「暗記しておいてください」とか「文章の流れを暗記して別の聞き方をされてもアレンジできるようにしておいてください」など、非常に指示が的確であったところです。

 講師評はさておき、学習方法の解説をしていきます。

 この財務諸表論は入門期に手を抜く人がいますが、言語道断です。

 財表もやはり入門期は大切です。先生に指摘していただいた点については暗記カードに全て落とし込み、ひたすら暗記しておりました。正直なところ、この時期テキストはあまり見ていません。定義はそのまま、論点は文章の流れを自分なりに理解しフローチャート的にWordの表にまとめ、縮小プリントアウトをし、単語カードに貼り付けていきました。

 そしてそれを毎日10~15カード暗記です。実はここがポイントで、毎日暗記をするということで、入門期のテキストの内容は聞かれたら即答できるレベルにまでもっていきます。入門期は特に簿記と管理会計などの計算科目に注力していたため、テキストをじっくり読んでいくという方法はとりませんでしたが、それでも上級期にはスムーズに移行できました。また論点カードは単に書いてあることを暗唱するのではなく、頭の中で説明するように反復しました。(私の勉強方法の場合、この「暗記」という言葉については誤解が生じやすいため(3)-4の最後で改めて補足しておきます)

 ちなみにカード数は入門期で150枚程度でした(但し1枚1論点ではなく、スペースがあれば1枚に複数の論点を入れていました)。

 これでも1日あたり15枚の計算で10日くらいで入門論点を網羅できます。これを3月末の講義開始から上級開始まで延々と繰り返しました。無論言葉だけ覚えてしまい、頭の中でイメージできないと感じたものはテキストに戻りその都度確認しています。

(3)-2 上級期(全答練1回目まで)

使用教材:テキスト(章末問題のみ)、レジュメ、暗記カード、会計法規集(一読するだけ)

 上級期も入門期と同じ先生でしたが、上級期になるとテキストの量が膨大になります。そこで、先生が論文用レジュメと短答用レジュメを作成してくださったので、そこの内容のほとんど全てをカードに落とし込みました。

 簿記の項でも書きましたが、短答本試験を控えている以上、この時期から短答論点も差別することなく網羅的にインプットする方針をとりました。インプットの方法は入門期と同じです。

 また、毎日1日2問は章末問題を文章構成から書き、わずかながらアウトプットの練習もしておりました。ただ、できるだけ暗記の吐き出しにならないように心がける工夫が必要だとおもいます。

 法規集については、できるだけ早い段階から慣れることをお勧めしますが、私は10月に購入し、講義で教わった分野について毎講義後に読む程度しか利用しておりませんでした。なお、来年度(?)以降は、制度改正で法規集が配布されるようですので、早めに慣れておくのが得策でしょう。

(3)-3 上級期(短答直前期)

 使用教材:テキスト(短答まとめのみ)、暗記カード、各種短答答練、会計法規集

 短答直前期になると、短答まとめ講義というものがあります。他科目は薄い小冊子が配布されるのに対し、財表だけはなぜかボリュームがありましたが、過度に実務的な一部を除いて、ほとんどの内容をカードに落とし込みました。

 また、短答答練を復習した際に正確に正誤を判定できなかったものについても、解説冊子を参考にしてカードに落としました。その結果、カードのボリュームが多くなり驚倒しましたが、ここだけは「短答対策だ」と割り切って機械的に暗記しました。

  また、短答後の論文直前期も見据えて、この頃から法規集を1日1本読むようにしました。これで、暗記した内容と実際の条文、意見書や結論の背景に書かれている趣旨がリンクし、とても有意義だったことを記憶しております。ほぼ全ての条文と意見書につき3~5回はじっくり読み返しました。

(3)-4 論文直前期(短答本試験後~論文本試験)

  使用教材:テキスト、暗記カード、法規集

 論文直前期は、短答用カードを取り除き、新たにレギュラー講義のテキストのA、Bランク論点で漏れているもの、および論文まとめテキスト、各種論文式答練で新しく学んだ論点について、例によってカードに落とし込み、暗記(というより覚える?) しました。

 さらに、単純な暗記作業だけでは対応しきれない部分もあるため、曖昧な部分についてはテキストを読み込みました。法規集については短答直前期ほどではありませんが、たまに読む感じでした。これ以上のことはやっていません。

 総じて、財表の対応はカード(と後半は法規集も)中心でした。さて、私はところどころ「暗記」という言葉を使っておりますが、これは単純に暗記(暗唱)するのではなく、

頭の中で説明するように思い描くトレーニング

だと解釈して頂くほうがしっくりくるかもしれません。

 もっと具体的にいえば、例えば先入先出法の話であれば、頭の中でBOX図を思い描いてそこに単価の異なる商品が借方に現れて(くるのを金額まできちんと想像する)、売ったらそれが順番に出て行く(のを金額まできちんと想像する)。

 そして何が問題で、どのようなメリットがあるのか(ということを思い浮かべる)、それは思い描いたBOX図の中で、数値としてどのように反映されているのか、ということをイメージするのです。これを財務諸表論のあらゆる論点(企業結合も、外貨も)について実施します。他科目でも「暗記」という言葉を用いていますが、

 私の言う暗記とはこのようなイメージトレーニングを指します。それでも概念フレームワークは最後までとっつきにくかったですが。

 

(その2へ続く)

 

 

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コメント(2)

SS :

はじめまして。現在TAC2年本科コースに通っている者です。

自分が言うのもなんですが合格おめでとうございます。

ここまで詳細に書かれている合格体験記に出会ったのは始めてです。すごいの一言です。

現在TACでいう基礎期で、この時期は計算科目をとにかく重視しろとよく言われます。

enferさんはどのようにお考えでしょうか?理論科目などは理解にとどめる程度で本当に上級期でついていけるでしょうか?

時間に余裕のあるときでかまいませんのでよろしくお願いします。

enfer :

ssさん

はじめまして、enferです。
ご返信遅れまして申し訳ありません。

おっしゃるとおり、基礎期に計算科目を固めておくことは
とても大切だと思います。
基礎期に「これでもか!!」と固めていても、全答練、直前期の
答練では、やはり過年度受験生は既に一通りやっているだけあって
なかなか成績が伸びにくいのが計算科目だと思います。だから、基礎期には
周りのクラスメイトの中で「そこらへんのヤツには負けないぜ!!」と
自身が持てるレベルまで持っていけば上級直前期にほどよい(笑)レベルになっている
ことでしょう。逆にSSさんがまだそのレベルにないのであれば、いまからでも
十分なので計算科目は是非マスターしておきましょう。

基礎期にしっかりやっておけば、上級期には基礎期の内容に戻る手間
が省けるのですが、実はこれが非常に大きいのです。

但し、これは理論科目にもいえることだということは、
肝に命じておくべきだと思います。企業法や財務諸表論などは基礎期の内容を
知っておくと上級期の知識の上積みがスムーズにいけますし、その分論述構成
など、テクニカルな部分の練習時間を上級期に確保することができます。
また、理論でも基礎期の内容がしっかりしてれば、例え基礎期の内容反復練習
したとしても相当短時間で済みます。

状況は人それぞれだとおもいますが、私の意見としては「基礎期の理論も実践
レベルに仕上げる」というのがベストプラクティス(笑)なのだと思います。
時間がなければ、「自力で、何かを捨ててでも捻出すべき」だと思います。
私はテレビを見る時間、お友達としゃべっている時間、昼ごはんの時間を捨てて
時間を捻出しました。

それでも、重要なところと重要でないところのウェイト付けはきっちりやらなければ
ならないと思いますので、私は管理会計の理論ですとか、租税の理論、監査などは
基礎期には時間をあまり割かず、上級期にアツくアツくやりました。
でもその代わり財務諸表論と企業法については、過去問で喰らいつけるぐらい、
典型論点については聞かれたら即答できるレベルにまで持っていきました。

周りの落ちた人間を見ていると、「日常生活の中でどこか妥協している人」、
「妥協した学習方法を実践して合格した人間の話を鵜呑みにしている人」が多いように
見受けられます。友人などの情報を得ることは大事なことですが、それに流されない
ようにしたいものです。


時間配分は大切だと思いますが、基礎期から勝負は始まっています!
できるだけ、直前期の受験生と同じような意識で学習計画の立案や日々の鍛錬に
臨んでいただければ、きっと合格できます!

がんばってください!!

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このブログ記事について

このページは、spokが2007年12月22日 11:26に書いたブログ記事です。

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