TOPICS
2009奨学生スタート
本年度は6名の奨学生が選出されました。暖かく見守り下さい。
2009CPA-LAB奨学生TOP

------------------------------------------------------------------------------------

2009奨学生近況 2009奨学生TOP
黒猫さん 合格体験記 →nktさん 結果 →フリーさん 論文式試験結果 →mitanさん 報告 →めろんぱんさん お知らせ →アキさん 2009-06-26 04/25 10:02

------------------------------------------------------------------------------------

2008奨学生近況 2008奨学生TOP

------------------------------------------------------------------------------------

受験生ブロガーのひとりごとpickup! → エェ(;゜Д゜)ェエ新聞ブロッコリー9/1の勉強記録世界とつながる疲れた・・・→ 詳しくは、オールリストへ

Top合格体験記2007年度版 > enferその3-テレビを捨てて始まった会計士試験

enferその3-テレビを捨てて始まった会計士試験

| | コメント(0) | トラックバック(0)

本文より----------------------

今日どう過ごすかで、明日どう過ごせるかが決まる。

 

4 本試験を受けてみて

4-1 短答式本試験

  まず、短答式本試験の結果を記します。

   財務会計論:150点

   管理会計論:70点

   監査論  :80点

   企業法  :75点

     得点比率 75%

 短答式試験は、監査論、企業法の理論科目については多くの方がそこそこの点数をとってきます。したがって、この2つで貯金を作っておかないとミスが出やすい計算科目での失点を補填することができません。中でもやはり財務会計論の出来は全体の成績に大きく影響を及ぼしますので、短答式答練の財務会計論で思うように点数が伸びていない方は危機感を持ったほうがよいでしょう。

  なお、08年度より短答式試験がより基本的になるという話もありますので、ケアレスミスを如何になくすかという点に重点をおいて各科目を学習するのをお勧めします。

  短答対策というと、とかく細かい論点までカバーしなければならないという意識が働きがちですが、今後を見据えると(前からそうかもしれませんが)最も怖いのは論点漏れよりもケアレスミスなのかもしれません。

  論文直前期も含めて、重要なのは手を広げすぎないこと(月並みですが)。自分で学習する教材を限定して、それ以外は一切やらないことが大事です。他の専門学校の公開模試を受ける方もいらっしゃいますが、正直TACの答練をマスターするだけでも精一杯でしたので、個人的には必要無いと思います。むしろTACの教材をマスターしてもいないのに論点の宝くじ感覚で他校の模試に手を出すのは本末転倒の極みというか愚の骨頂です。

また、TAC以外の母集団の中での位置について確かめたいという理由で他校の模試を受ける方もいらっしゃいますが、それは論文直前期にしましょう。論文式では出題方法、採点方法や配点方法、判定方法に差異がある場合があるため、有意義かもしれませんが、短答レベルでは位置付けもなにも、普段の答練で本当に出来ない人から順に落ちていくので、他校のものに手を回す必要は無いし、時間の無駄であると考えます。

  また、早め(1月2月くらい)に短答に特化される方もいらっしゃいますが、一発合格を狙うのであれば、却ってそれは遠回りになります。これは実際に経験してみないと分かりにくく詭弁に聞こえるのですが、早くから短答に特化された方の”短答”合格率は低くなっているそうです(TAC調べ)。

4-2 論文式本試験

  論文式試験については、記述問題などがあり自分の成績が分かりにくいため、客観的なものさしが必要です。そこで、2ちゃんねる税金経理板の07論文スレの配点表(テンプレ)を基準に自己採点した結果を以下に記します。

 なお、自己採点の慣習に習い、理論科目及び記述問題は想定配点の80%を満点として減点方式により採点しております。(といっても理論の自己採点は主観に頼らざるを得ないため、あくまで参考程度にご覧ください)

    監査論 51/100点

    租税法 60/100点

    会計学(午前) 53点

    会計学(午後) 98点

    企業法 60/100点

    経営学 75/100点

     合計 397点

   以下、各科目の印象を述べます。

監査論:

 監査論はおそらく第一問が考えさせる応用的な問題で、第二問が手続の理解を問う問題であったと思いますが、結局のところ第一問も暗記した知識を如何に自分なりにアレンジできるか、一つの問題に複数の論点(会計上の見積り、品質管理、専門家)を絡めることにより、実際に監査するときに留意すべきことをまとめることができるか、ということが肝だと思います。

 そのためには普段から「「専門家」だったら専門家の論点しか想起しない」という硬直的な思考ではなく、論点横断的に、より大局的な視野で問題に対峙することが大事だと思いました。

 要するに「自分が監査人だったら実施論の範疇を超えてどんなことをケアしないといけないか」を意識することです。

 この問題は自分の社会人経験、プロジェクトマネジメント経験が大いに助けになりました。プロジェクトを成功さえるためにはいろんな不安要素に対して防御線を張って準備しなくてはなりません。監査もそれに近いものがあるのかなと思いました。第二問については、暗記勝負、暗記していなくても手続をイメージしてどんなところに気をつけるべきかということを発想できた人はとれたと思います。

租税法:

 租税法は、06年度から一変し計算過程の記述が要求されませんでした。でも木戸先生のおっしゃるとおり、計算過程が書ける人はできる問題だったと思います。

 また、消費税法では、TACの入門問題集に掲載されていた細かい論点が出題されており、入門レベルであれば細部まで網羅しておくのが得策だと思いました。また、理論については、私は付け焼刃的に暗記対応をしてしまいました。本年度の問題でも所得税法の理論は書けましたが、法人税法の理論はダメでした。どちらも典型論点だと思うので、普段から理論を意識した計算演習をすると知識の幅が広がると思います。私は租税理論は半分運任せでした。

会計学(午前):

 管理会計論は答練でも成績が伸び悩み不安の残る科目でしたが、ふたを開けてみると、部門別に関してはごく平易な問題であったと思います。ここや予算実績差異分析で失点すると相当痛いと思いますので、簡単な問題ほど時間をかけて見直すようにしましょう。私も本試験では部門別に40少々を費やして3回は見直し、解き直しをしました。

会計学(午後):

 計算問題については、C/F計算書が8割、連結が11問という具合です。本年度はC/Fが入門レベルであり、やはりこれ以上の失点はNGです。

 また、本年度の連結は外貨が2通貨(ドル、ポンド)あり、さらに新株予約権などの応用的な問題が出題されていました。もちろん連結貸借対照表の貸方と借方を一致させることが目的ではないのですから、問題を取捨選択して、取れるところをとるようにすべきでしょう。

 第4問の仕訳問題については、本当にその場で考えました。一取引基準や二取引基準、リースバック取引、交換取引などの定義や典型論点は完璧に暗記していきましたが、それを応用して出題の仕訳をどのように説明するのか?ということについては、本番中にじっくり考えました。

 C/F計算書で稼いだ時間的余裕を全て第4問に費やしたといっても過言ではありません。その場の対応力が問われる問題だったと思います。逆に個人的には、TACの解答速報に掲載されている模範解答のような典型論点のベタ書きだと、却って試験委員の心象が悪くなるのではないかとも思いました。

企業法:

 企業法は答練の成績も安定しており、また06の問題から今後はあまり細かいところまで突っ込むような問題は出にくいだろうと予想していたため、比較的落ち着いて取り組めました。

  いわゆる典型論点も出題されていましたし、TAC阿部先生のレジュメ末尾の例題に書かれているような、「細かいところまで指摘する」答案を作成する必要は全くありません。そのような問題は既に過去の試験傾向だと思っています。むしろ問題に自分なりに素直に答えて、その制度なり論点なりの裏に流れている趣旨というか根拠を丁寧に書けるかどうかにかかっていると思います。

 しかし、「自分なりに素直に答える」ためには、ある程度材料となる知識が必要ですので、「細かい制度の知識は必要ない」と杓子定規に割り切るのではなく、ほどほどに知識を記憶しておくこと(それこそ07短答レベルで構いません)、そしてそれを文章構成の短時間で引き出せるように柔軟な頭を用意しておくことが必要だと思います。

経営学:

 経営学は本来は学習範囲が非常に多岐にわたり、手の付け所がないような科目だと思います。
ですので、経営学に関してはTACのカリキュラムを完全に信じきって、TACのテキスト、問題集、答練を完璧にすることにより対応してきました。

 この結果、本試験ではダブルループ、ナレッジマネジメント、逆選択といったワード以外は全て埋まりましたし、ファイナンス論もWACC、株価以外は正答することができました。経営学に関しては論文まとめも含めて貪欲に知識を増やしていってください。テキストの補論以外は切ってはいけません。この科目に限っては論文まとめも絶対にやってください。

5 就職活動

5-1 就職活動の開始時期

   公認会計士業界の就職活動は一般事業会社のそれに比べて非常に早いです。本試験終了後翌日から説明会を催している監査法人もあります。07年は人手不足であるらしく、新日本監査法人など合格発表後にも面接を実施しているところもあるようです。

  就職活動の開始時期は人それぞれだと思いますが、リクルートスーツと靴があるのであれば、本試験の出来具合がどうであれ早めにやっておくべきでしょう。特に07年の合格者数が大幅に増加したことから、08年は人手が余ることも予想されています(本稿執筆時点)。業界全体の動向の影響を直に受けるので、本試験後の開放感に浸る前に身を固めておくことをお勧めします。

5-2 就職活動にを始める前に

  皆さんは何を目指して公認会計士試験を受けるのでしょうか。大学のゼミの後輩など、多くの学生の方と会話すると、どうも職業観が幼い人が多いように思います。

 ステータスだとか、社会的信頼だとか、難関資格だとかそのような他律的な基準が公認会計士試験受験のモチベーションであるのであれば、試験合格後の実務が空虚になってしまうと思います。

 巷でも、本年度の合格者大幅増を受けて、公認会計士の資格の価値は落ちたなどと嘯く人もいました。このような人々(主に自分のゼミの後輩)を見ていると、まるで「偏差値や就職率が高い大学ならどこでもいい」というような高校2、3年生と同じに見えてしまいます。その気持ちも分かります。人間なら自分に箔を付けたいでしょうし、他人から羨望の眼差しで見られるのは気持ちのいいものです。

  しかし、実際に組織で働いてみると、

「思想(志)の無い仕事ほどやりがいのないものはない」

ということを肌で実感できます。

 仕事というものは他人に見せびらかすためものではないのです。それに対して公認会計士はどうでしょうか。監査論で散々勉強したように、非常に意義のある、社会に貢献できる仕事なのではないでしょうか。また、監査法人に行かないにしても、会計の知識を備えることが、自分が目指す(志す)方向へのアクセルとなるのではないでしょうか。

 キャリアとかビジョンとか横文字的なものは必要ありません。座学で監査論を勉強しただけの学生に実務の厳しさはわからないでしょうし(私も学生の時は全然わかりませんでした)、学生だと見えている範囲も狭いです。価値観も成熟しきっていません。入学偏差値の低い大学の方や、なかなか本試験で結果が出ない方は、ある種の劣等感が自分の可能性を邪魔しているかもしれません。

  でも、皆さんの内面に「日本の経済に貢献したい」という熱い、むさくるしいほどの想いがあるのであれば、それは何者にも邪魔されることはありませんし、そのような高い次元の議論の上では大学のレベルや国家試験の難易度などというものは歯牙にかける必要もないほど小さな問題です。

  「希少価値があるから資格を取る」

という高校生のような稚拙なマインドを捨てて、

「社会に貢献したいから資格を取る」
「自分の夢を実現させたいから資格を取る」

というように上を向いて歩きましょう。

   そして、そのような志を持って勉強すれば、努力はきっと報われますし、就職難でも法人の採用担当者にその想いは伝わるはずです。受験勉強は大変だと思いますが、ちょっと息抜きにそういうことを考えるのも有意義だと思います。これからの受験生の方々が常に巨視的な視点で、仕事全体、人生全体を俯瞰しながら邁進されることを期待して止みません。

5-3 enferの就職活動

   本項の最後に、私の就職活動について述べます。私は当初「社会的に意義のある仕事をしたい」という想いから、監査法人への就職を希望しておりました。しかし、とある書籍で旧産業再生機構の代表取締役をお勤めになられた斉藤惇氏のインタビュー記事を読んだことがきっかけで、財務コンサルティングの世界に関心が移りました。旧産業再生機構は事業再生を通じて直接的に日本経済に貢献したことから、自分も将来それに近い仕事ができればと思ったからです。

   9月にとある会社の説明会に参加し、面接を受け、内定を頂きましたので、12月より仕事が始まります。

  監査法人の就職活動は一切やっていないため、あまり参考にならないかもしれませんが、面接で質問されたことを以下に列挙します。

  • 略歴について簡単な自己紹介
  • なぜ監査法人ではなく当社を志望したのか
  • 貴方が考えるプロフェッショナルとは何か
  • 前の会社での業務の概要
  • 前の会社で得たもの
  • 貴方が半生で一番うれしいと感じたことはなにか
  • 貴方は壁にぶつかったとき、どのような方法でそれを乗り越えてきたか
  • ↑の具体例
  • 英語のスキル
  • PCのスキル
  • 最後に質問があればどうぞ

 という感じでした。監査法人ではもっと監査に突っ込んだ質問を受けるかもしれませんが、残念ながら私にはわかりません。

6 終章

 2007年度の公認会計士試験は合格率が14.8%と大幅に増えました。前項でも述べましたが、「資格の価値」(笑) に依存してふんぞり返って仕事をする人間が淘汰される時代になっていると思います。

 でも一般事業会社で働いていた私としては、それが当然であって、資格はあるが仕事ができない人間、必要とされる努力を惜しむ怠慢な人間はそれなりの評価が下されるべきであると思います。

 弁護士業界とも同様に、これまでの閉鎖的な業界が解放されたことにより、本来恩恵を受けるべき人たちが幸せになる社会になるのであればそれは歓迎すべきであり、「努力した甲斐が無い」という風に受験生本位の視点で物事を語るのは的がはずれていると思います。

 ですから、重要なのは、試験合格後にどのような自分を描くかという意識を持つことであり、その方向に愚直に邁進すれば自ずと結果はついてくるのではないでしょうか。

 最後に、私があまり好きではなかったTAC阿部講師の言葉(元ネタは違うかもしれません)で、唯一私が感銘を受けた言葉を受験生のみなさんに送り、本稿を締めさせて頂きます。(結局オレ講師選んでんじゃん・・・)

  

今日どう過ごすかで、明日どう過ごせるかが決まる。
今週どう過ごすかで、来週どう過ごせるかが決まる。
今月どう過ごすかで、来月どう過ごせるかが決まる。
今年どう過ごすかで、来年どう過ごせるかが決まる。
この5年どう過ごすかで、今後5年どう過ごせるかが決まる。

昨日どう過ごしたかで、今日どう過ごせるかが決まっている。
先週どう過ごしたかで、今週どう過ごせるかが決まっている。
先月どう過ごしたかで、今月どう過ごせるかが決まっている。
去年どう過ごしたかで、今年どう過ごせるかが決まっている。
過去5年どう過ごしたかで、今年5年どう過ごせるかが決まっている。

この因果の流れを変えることができるのは、本人の意思の力だけである。
enfer
体験記執筆者が直接質問に答えます(至2008年11月)。この体験記へ質問は下のコメント欄からどうぞ。
体験記質問掲示板風はこちら

カテゴリ

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: enferその3-テレビを捨てて始まった会計士試験

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.cpa-lab.com/cgi-bin/mt420/mt-tb.cgi/155

コメントする

最近のコメント

管理人へ連絡

メール(メーラー)

SPOK'S OTHER SITES

購読する このブログを購読(atom) /  (RSS2.0)

このブログ記事について

このページは、spokが2007年12月22日 15:45に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「enferその2-テレビを捨てて始まった会計士試験」です。

次のブログ記事は「短答特化のパラドックスを乗り越えた! kimさん」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

携帯QRコード

http://www.cpa-lab.com/i/
Powered by Movable Type 4.2-ja