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経済選択&在学&一発合格の合理的勉強法-P子

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平成19年度 公認会計士試験 合格体験記
「在学中一発合格をつかみとれ!」

基礎データ

  • ペンネーム  P子
  • 性別 : 男
  • 学年(年齢) : 大学4年(22歳)
  • 受験回数   :   1回
  • 予備校・コース: TAC・07目標2年本科生
  • 選択科目   : 経済学
  • 得意科目   : 簿記・租税法・経済学

序.はじめに

 みなさん、こんにちは。平成19年度公認会計士試験に合格しましたP子という者です。この度、ご縁があってこちらに合格体験記を書かせていただくことになりました。

 19年度試験では全科目合格者が昨年の倍近くになり、かなりの衝撃を受けられた方が多いと思います。私自身もかなり驚きました(笑)

 これは何を意味するのか…公認会計士試験はちゃんと勉強した人が報われる試験になると私は思います。

 つまり、受験に専念して朝から晩まで学習時間を確保し、間違った方向に勉強のエネルギーを使わなければ、合格できるのではということです。しかしながら、現在在学中でかつ短期合格を目指す場合、絶対的な学習時間が少なくなってしまうため、効率的な学習が求められるといえるでしょう。

 そこで、私は「いかに効率的に勉強して在学中に短期合格するか」という観点から自分の受験スタイルを振り返ろうと思います。在学中受験生の方向けの文章になってしまいますが、少しでも多くの方の参考になれば幸いです。

1.総論

 私が入門期~上級期~直前期まで一貫して何をこころがけていたのかを、2つ列挙しました。当然のことを書いてあるかもしれませんが、大切なことです。

(1)モチベーションを下げない

 会計士試験を目指すと決め予備校に申し込みに行った時点でのモチベーションが、学習を進めることで下がることはあっても上がることはおそらくありません。

 最初のモチベーションをいかに下げないか、いかに下がったものを元に戻すかというのが案外難しい問題です。

 実際みなさんも経験していることだと思いますが、短答式試験を受験する前に勉強をやめてしまう人が多い!

 個人的な事情もあることと思いますが、在学中受験生の多くは学習活動すら維持できないほどモチベーションが下がった結果だと思います。

 具体的には、周囲の友人が就職活動をしていて、自分もそっちにいってしまうなど…。

 私は、実家が会計事務所を営んでいるので絶対会計士になりたいという強い意志を最初もって勉強を始めました

しかし、大学の試験と予備校の答練が重なるなど、大学と予備校の板挟みがあまりに辛い時期は、さすがに心が折れ、モチベーション急降下(笑)

そんなときはどうしたかというと…

  • 親や恋人に電話・メール「最近勉強を頑張っている」と嘘を言い、罪悪感を得る
  • 短期的目標を立て、自分へのご褒美を設定する
  • 予備校の友人の学習進度を聞く
  • 自分が会計士になった場合とそうでない場合の概算生涯年収を比較してみる

などで、モチベーションを元にもどしていました。

 また、モチベーションが徐々に下がっているなと感じたら、それでも勉強をやり続けることや中途半端に休むことよりも、思い切って1日~2日休むのが一番だと思います。私はそうやって休むと、「あ、そろそろ勉強しないとヤバい!!」と焦りだし、その焦りがモチベーションにつながりました。

 あと、モチベーションを下げないために私は同じ環境で勉強し続けるということはしませんでした。たとえば、休日の場合午前中は、近所のカフェで暗記やテキスト・レジュメの通読をし、午後から予備校に行って講義を受け、夜は自宅やファミレスで計算科目をやるといった感じです。同じ環境で勉強していると、どうしてもマンネリ感を私は感じてしまうのですが、自習室の方が集中できるという方も多いのそれぞれの性格の問題ですね。

(2)周囲の人間とのかかわりを大切にする

 周囲には様々な人がいて、家族・恋人・大学の友人・予備校の友人や講師などが考えられます。孤独な受験生も存在しないこともないですが、やはり周囲の人とささいなことでいいのでコミュニケーションをとることが大事だと私は考えました。

 予備校の友人とのつながりによって、モチベーションの維持、わからないところの相互補完、自己の学習進捗度を相対的にみることができました。ただ、モチベーションの高い友人を選ぶべきですね。モチベーションの低い集団だと逆効果になってしまいます。幸いなことに、私の周囲の友人はみなモチベーションが高く、知っている限り全員合格していました。

 また、大学の友人も侮ってはいけません。不要な大学に行く時間を削り、かつ受験勉強に集中するためには大学の情報(講義内容、大学の試験、届け出の締切など)を大学の友人から得ることは必要不可欠でした。また、大学の授業にあまり出られなくても、週に何回か大学の友人と話すだけで大学生活が充実している気がして、受験勉強にもプラスに働いたと思います。

 しかし、大学の友人とのかかわりを大切にすることが、受験生活に割くはずの時間に大学生活の時間をもってくることになってしまっては本末転倒ですが…。

 そのため、私はゼミに入ることをお勧めします。ゼミの友人・先輩・後輩にはいろんな人がいますし、適度に必ず週1回は会うことになり、そのとき会計士受験以外の話をすることができるので、かなりの気分転換になります。

2.入門期

・・・・・・在学中でこれから会計士講座を受講される方向け・・・・・・

 大学の単位を入門期に大部分そろえようと考え、入門機に比較的日程に余裕がある2年本科生コースをとりました。1.5年の方がメジャーですが、単位に余裕のない方はキツイと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 入門期は、計算科目をひたすらやりました。そして、その日にやったことはその日のうちにきちんと復習して理解すること、次回のミニテストまでに関連する練習問題に明確な解答理由をもって正確に答えられることの2点を習慣づけていました。

 これが端的にいえばすべてです。

 これらは意外に大変な作業でしたが、習慣づけられれば苦ではなかったです。それと、テストは満点を狙う対策をとることは入門期では大切です。

 そして、在学中受験生の性質上効率的な学習が求められるため、学習の効率を上げるために心がけていたことは

  • 「理解しているところに時間はかけない」
  • 「学習を補助するような小道具作りに時間をさかない」
  • 「短い時間でも学習にあてられるようにする」
  • 「記憶の容量を圧縮する」

で、具体的には…

<計算科目>

  • 計算科目である「簿記」「管理会計」「経済学」は毎日さわるようにする。特に簿記!
  • 解答上でのミス・あいまいなところは、練習問題の解答解説にミスの原因や内容を横にメモしておく。次に同じ問題を解いたときのミスの改善成果や新たなミスの発見がわかるため。ミスが改善されてない場合はミスした自分を罵倒する言葉を赤字で入れておく(笑)
  • テキスト1冊分が終わったら、そのテキストに対する総合問題を中心に解く(個別論点の問題を何回もまわして解くのは時間の無駄…個別論点の問題の集合が総合問題なのだから)総合問題は、試験本番での解答手順を意識した解き方の定着と自分のウィークポイントとなる論点の発見に役立つ。間違った箇所の個別論点の箇所をテキストにもどって確認し、心配ならその部分の個別論点の問題を解く。

<理論科目>

  • 授業での理解を最優先する。意味のわからないところやイメージができないところは、放っておかず講師・友人に質問して、自分で理解しやすい言葉に変換したものをポストイット大に書いて貼り付けておく。
  • 授業のあった帰りの電車等で、テキストを見ずに今日の授業の流れを頭の中で自分に説明するような形で思い出す。その後でテキストを見てあいまいなところや、ぬけていたところに付箋を貼り、そこを重点的に復習する。
  • 合理的に考えれば当然導かれるようなことは記憶しない。合理的に導けないところや、丸暗記した方がはやいか又は他の論点に応用がきく場合(例えばよく使いそうな定義)だけ、単語カードにして覚える。

などを実践していました。他にもよい方法があったかもしれませんが、方法を考えて過ぎてそっちで時間を使うのはもったいないのでこれぐらいでしたね(笑)

 これらも、実践し続けるのは結構大変でしたが、慣れの問題です。慣れのためにも、入門期から復習をシステマティックにやることは大切ですね。入門期には週4日で大学に行けたし、単位もバッチリだったので、本当に負担のかかる勉強法ではないかと思います。

3.上級期

 上級期も、知識のインプット面については入門期の方法を継続すれば問題はなかったです。ただ、科目の得意・不得意がはっきりしてくる時期なので、不得意科目を放置せず全体のバランスをみることが重要だと思います。幸い私には致命的な不得意科目はありませんでした。

 上級期で新しく考慮されるべくはアウトプット面でしょう。アウトプットは知識の定着をより強化するために入門期にも行われていますが、上級期では本番での答案作成能力を完成させることがメインですね。理論科目での答練を単にインプットした知識を吐き出すだけの場と考えるのはお粗末です。

 私の実際の答練の受け方としては…

(答練前・中)

  • 答練の範囲は必ず復習する(基本的な知識を持った状態で受ける)
  • 必ず答練は予定された日に教室で受ける
  • 設問の意図にそった解答を作るように考えて答える

(答練後)

  • 必ず採点に出す
  • 自分の答案のコピーをとって解説を受ける(覚えているうちに、確認することで記憶に残りやすい)
  • 自己添削して、自分の答案が何点くらいなのかみる。そして、インプットした知識を最大限活用できれば何点とれていたのかを考える。
  • テキストやレジュメに、答練で出た内容と関係あるところがわかるようチェックをいれておく。

(答案用紙返却後)

  • 実際の点数と自己採点での点数の差をみる。(できたつもりになっていたところはなぜ、点数につながらなかったのかを考える)
  • 失点の原因を考える。インプット不足が原因の場合はテキスト・レジュメにもどる。アウトプット能力不足が原因の場合は模範解答の表現方法やテキストの文章の表現方法をみて、なぜこのような表現がされているのかを考える。

 それと、話は脱線するかもしれませんが計算科目について別途答練を受講していました。(TACでいうとアクセス)たいてい、みなさん朝に受講されていると思いますが、私は朝には受けずに昼に受けていました。

 というのは、朝単純に早起きできなかったからという情けない理由でしたが、本試験の時間以外でかつ自分の調子が出ない時間に無理に受講する必要はないと思います。

4.短答直前期 ~短答本番

(1)直前


 短答にいつから特化すべきなのかという問題があると思います。私は4月に入ってから特化しました。

 というのは、あまりに早く短答特化すると去年の短答免除組に論文では勝てないと考えたからです。

 短答に早くから特化すると、せっかく高めてきたアウトプット力は一時的に衰えてしまいます。4月から特化だったのに、短答後のその衰えは感じました。

 それと、租税法・経済学もそれぞれ週に2日はふれるようにしていました。1か月半も全くやらないのは怖いし、短答の勉強の息抜きにもなると考えたからです。

 短答特化で、新たにやったことは理論のインプット量の底上げでした。企業法では条文がのっているテキストを3回読み、1回目は知っていること知らないことをラインマーカーで分類し、2回目は知らないところを重点的に読み、3回目は知らないところだけ読みました。

○×判断ができればいい

 ○×判断ができればいいのですから、一言一句暗記する必要はなく、難しい表現は簡単にしたり具体例に置き換えたりして頭に残りやすい工夫をしました。監査論では資料集としてもらえる基準や委員会報告書の原文のうち、テキストやレジュメに関連する部分や、前文を読みました。これまでの知識の整理と難しい表現に慣れるという点でよかったと思います。

 計算科目については、これまでと特に変わったことはせずに答練の消化のみをしてわからないところはテキスト・レジュメにもどることを繰り返していました。計算スピードを意識するより、確実な正答をこころがけていました。

 最後になりますが、この時期は精神的に一番きつかったのを覚えています。短答合格を勝ち取らないと、論文を受けられないというプレッシャーが原因だと思います。そのため、私は短答の答練について何回か復習して確実に正答できるようになったものは、引きちぎって捨てていくということをやりました。これによって、視覚的に自分が合格に必要な知識・計算力をつけているという自信につながり、なんとかプレッシャーをはねのけました。

(2)本番

パニックにならないこと

 とにかくパニックにならないことが必要ですね。

 あせりすぎて、受験番号ミスや解答欄ズレなど、マークミスをしてはこれまでの苦労は台無しになってしまいます。

 といいつつ、私は管理会計論のある問題で、どうしても選択肢にある数字が出なくてパニックになりそうでした(笑)

 こういうときは、開き直って他の問題で稼げばいいやと、自信をもってその問題を飛ばしました。

 直前期の学習は単に試験に必要な知識・計算力を蓄えるだけではなく試験本番での自信にもつながるので、試験直前はやり残しのないよう悔いの残らない学習をすべきだと思いました。

 中途半端はパニックのもとですね。

5.論文直前期~論文本番

(1)直前

フィードバックのための短答・自己採点

 短答が終わると、すぐさま論文の勉強を始めました。短答の自己採点をするかしないかは、個人の考え方次第だと思うのですが、私は自己採点をしました。

 というのは、短答で手ごたえを感じていたのと、短答で間違えたところをテキスト・レジュメにフィードバックさせる必要があったためです。とにかく、論文の勉強を早期に再開できるようにすることは絶対必要です。息抜きも必要ですが、だらけることがないようにしたいですね。

論文対策はひたすらアウトプットトレーニング

 論文の勉強は上級期の勉強とほぼ同じでした。短答のある科目は、短答特化において知識が整理されているので、論文のアウトプットトレーニングをひたすらやりました。

 一方、租税法・経済学については、リハビリが必要でした(笑)特に租税法は、早くから回復しておかないと致命的です。

 租税法は早い段階で短答免除者は必ずおさえてくるでしょうから、「ここで差をつけられてたまるか!」と意識して頑張りました。しかしながら、特別な勉強はしておらず、答練を受けて忘れていたところはテキストに戻って確認ということをやっていました。

 あとは、本番まで体調管理に気をつけながら、自分を信じて頑張るのみです。ここで大事なのは新しく手を広げないということでしょうか。ちなみに私は、今までやったことを確認するだけで手いっぱいだったのでそんな余裕はありませんでした。

(2)本番

 短答ほど論文式試験は緊張しませんでした。論文の問題を解いているときは、例えるならばランナーズハイになった気分で、次々にわかるところから解答欄をうめていくという感じでした。

 ここで、考え込んだり、止まったりしたら負けです。

 また、今年の監査論は長文の作文大会の様相を呈した問題が出題されましたが、私は自分のやってきた出題に関連する学習内容を箇条書きにして、それぞれの関連性・順番などに注意しながらていねいにそれらをつなげて答えました。

 これは攻めの解答というより、むしろ守りの解答です。この監査論だけでなく、変に他の受験生を出し抜こうと考えるのではなく、最低これくらいはということを考えて解答していくとプレッシャーも感じず、かえってスムーズに解答できました。

出来を振り返らない

 最後に、試験は3日間です。この3日間全てに命をかけることが大切だと思います。私は、初日の租税法で終了後明らかなミスに気づきましたが、そんなことは2日目以降の試験には関係ないですよね。ここは思いっきり楽観主義になって、残りの科目で絶対取り返すという意気込みで乗り切りました。

5.試験後

 試験勉強からの解放感から、合格発表まで勉強は一切しませんでした。

 そして、今年受かると決めて勉強してきて、受けた試験はもうどうすることもできないので、自己採点は一切しませんでした。

 なので、本番にどのくらい出来たのかはいまだに謎です(笑)在学中受験生はいままで他の学生がしていたようなことができなかったので、この期間に遊びまくることをおすすめします!

 私は今まであまり遊べなかった学校の友人や恋人と飲んだり旅行したり、就職活動(監査法人などの説明会・セミナーに参加など)をしたりしていました。

 遊びまくったつもりでしたが、もっと遊んでおけばよかった…と後悔しています。というのは、大学4年生ならば大抵の場合12月から非常勤勤務となり実質的に社会人になります。

 私の場合ですが、法人の研修を受けるだけで結構な給料がもらえるのでうれしいのですが、残っている単位をとったり卒論を書いたりなど学業も並行させるとなると、本当に卒業まで遊べなくなりました。

6.各科目の学習法

○まえがき

 各科目に入って行く前に、私がどのような学習スタンスをとっていたのかを説明します。

 私は幸い不得意科目が特になかったのでよかったのですが、不得意科目がある方はその底上げをはかることが必要だと思います。

 それと、勉強法を一度確立することは大切です。もちろん間違った方向にいっていたら修正すべきですが、非効率かなと思うものも習慣づけることで負担感を感じないですし、勉強法を模索することがメインになってしまい肝心な学習内容が身に付かないことになってはいけません。結果的に合格に必要な学習容量は変わらないのですから。

 以下、各科目の勉強法についてですが、多少タブって書いていることもありますが、2~4章に書いたことに各科目に特有のことを加えた感じです。

(1)簿記「仕訳の理解をしたら、後は練習!下書きも大事」

 簿記は2段階の学習を実践していました。すなわち、まず仕訳の意味を厳密ではないにせよ理解し、次にそれが問題を見ただけで自動的にきれるように繰り返し練習するということです。そのため絶対的な学習時間が必要ですね。

 私の場合は、入門期は毎日、上級期は2日に1回のペースで総合問題をこなしていました。

 そして、これは連結の問題で特に言えることで、下書きの書き方を早い段階で確立し、自分のやりやすいように工夫をしていくことが大切です。

 簿記は短答論文ともに配点のウェイトは高く、財表とのシナジーを考えると合否にあたえるインパクトは極めて高いと思われます。「簿記を制せずして、会計士試験を制すること非ず」ですね。

(2)財務諸表論「テキストの内容を自分の言葉で説明できるようにする」

 理解が大切といわれますが、何をもって理解したといえるのでしょうか。

 一番わかりやすいのは、自分の言葉でテキストの内容を説明できるか否かです。

 また、仕訳で処理するとどうなるのかを考えることも大切です。財表と簿記の相互連携の学習も効果的ですね。それと、テキストの文章もちゃんと読む癖をつけておくと、うまい言い回しや用語があればそれを真似ることで文章力が格段に上がります。その際、丸暗記なんていうのは不毛で、なぜそのような表現をしているのかを考え読むことが大切です。

(3)管理会計論「計算のイメージをまずもって、理論を理解する」

 簿記の時とは反対に、先に計算構造をおさえることが大切だと思いました。こういう理屈があるからこういう計算構造になるということを先に文章で説明されても大変苦しい…。数字を入れて計算できると、自ずとイメージがつくものです。私の場合、そのイメージを文章化するだけで理論は大丈夫でした。

(4)監査論「なぜか?を考える」

 なぜ、このようなことをするのかなどを考えると、自ずとその意味がわかることが多いはずです。

 監査論は文章を覚えてそのまま吐き出す勉強法は確かに方法としては楽ですが、それでは記憶の圧縮にはなりません。

 そのため、合理的な理由を自分で考えつくものはあえて覚える必要はなく、必要なテクニカルタームのみおさえればかなりの記憶の圧縮になります。

 そのとき大切にしていたのは、「なぜか?」という問いの答えを自分の言葉でテキスト・レジュメに書き込んでおくことです。

 講師の説明の中にもかなり隠れているので、適宜自分で使えるものはメモしておきました。それと、簡単な例示を横に書いておくのも手です。これも講師の説明の中に隠れています。
 (短答対策については、3章をご覧ください)

(5)企業法「ハマりすぎず、アウトプットも省エネで」

 企業法では、条文・判例・有力説…などたくさんテキストにのっています。

 したがって、間違った方向に勉強するとこれらの細かいところばかりおさえ、全体がみえないということになってしまいがちです。

 また、条文は論文式試験の場合はひくことができるわけなので、主要なものは別として使うすべての条文番号自体を覚えようとすると時間の浪費になります。むしろ、日頃から条文をひくくせをつけておくと、「この辺りに、監査役のことについて書いてあったな…。あと、ちょっと先の条文も忘れずに見ないと」というように自然におさえられるようになります。私はそうでした。

 私は大学入試や大学の課題論文等で論述について得意意識があったので、練習問題を解くさいは、いちいち文章を書くのではなくフローチャートに「問題提起」「規範」「条文」「あてはめ」「結論」などパラグラフごとにポイントを連ねて、それをチェックするということを繰り返していました。特に条文があがっているかとういうことと、あてはめがずれていないのかということはよくみていました。
 (短答対策については、3章をご覧ください)

(6)租税法「計算は簿記並、理論はそこそこ」

 計算練習は簿記並に必要でした。

 ただし、簿記は理論的に計算方法をまずおさえることができますが、租税法に理論なんて通用しません。

 よって、計算方法の整理が重要です。そこで、私は租税法に限っては計算方法をノートに整理し、ひたすら問題を解きました。これを3月にちゃんとやっておいたので、短答後の租税法の論文対策を再開したとき思い出す手間がだいぶ省けました。

 理論については、計算に関連する制度の趣旨をおさえていく感じにとどめて深入りはしませんでした。さらにこれも、完璧にというわけではなく自分なりに理屈をつけてなんとなくおさえるという感じでした。あとは、答練で出たものを後追いでおさえていくという感じでした。今年の試験は、理論に関してはそれで十分対応できたと思います。

(7)経済学「1回勝負で問題を解く」

 まず、なぜ経済学を選択したかということです。

 新試験になってから経営学選択が主流ですから、経済学というマイノリティになるのは勇気がいることでした。

 しかし、経済学は非常に体系立った学問なので、上級期・直前期で試験委員に関連する事項についてある程度の暗記しなければならない経営学に比べて後々記憶力の負担が軽くなると考え、選択しました。

 また、さらに大きな理由としては、経済学部に在籍していたので先行してある程度の知識をもっていたということもあります。

 したがって、私は経済学を専攻している在学中受験生は怖がらずに経済学を選択してみるのも有効な戦略だと思います。

 ちなみに、今年の出題をみると、計算量もさほど必要なく、ほとんどの内容が経済学部1,2年生でまともに勉強していれば正答できる内容でした。

 次に、学習方法です。私は、与えられた問題集と答練を1回勝負で解くという方法をとりました。

 ただ、難易度が高いと感じ問題を通じて新しく理解する必要がある場合は何度か問題を解いてみるという必要はありました。

 しかし経済学の場合、何回も同じ問題を解くのは思考の固定化をまねくと考え、標準的な問題は回すことはしませんでした。

 問題を解いた後、解答できた場合又は解答の方針がわかった場合は自分の解答までの道筋と模範解答や解説の導き方との差異をチェックし、より正確で効率のよい解法を研究しました。解答の方針がわからなかった場合は講義のレジュメを参照しながら、問題をもう一度解いてレジュメでいっていることを再確認し、理解につなげました。

7.さいごに

 コンパクトに体験記をまとめるつもりでしたが、かなりの長文になってしまいました。受験期のことを思い出すと、あれもこれも…とどんどん増えていき、今もまだ書き足りないという感じです(笑)

 絶対合格する完璧な勉強方法は存在しないと思いますが、合格したいという思いを持ち続け、ミニテスト・答練で点をとろうと心掛ける正しい学習法を継続できれば、誰でも合格できると思います。

 逆の言い方をすると、予備校の自習室にどれだけいれたとか、朝早く起きて答練をちゃんと受けられた等は大切だと思いますが、そういうことだけで学習できたと考える、いわゆる「自己満足の学習」だと短期合格は難しいと思います。

 体験記で書いた学習法は、自分で考えたものもあれば、通説的なもの、受験生仲間・講師から勧められたものなど、いろいろです。ただ、自分の今現在とっている方法で継続していてもうまく学習効果が出ない場合、かたくなにその方法を継続するのではなく、一度素直になって人にアドバイスを求めることが一番だと私は考えます。

その中で、学習効果が客観的にみられ、自分の納得できるものが正しい学習法だと思います。

 拙い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。みなさんが、この体験記を読んで少しでも合格したいという気持ちの維持と正しい学習法の発見に役立ったならば幸いです。

最後になりますが、このような場を提供していただいたスポックさんに感謝し、今後受験されるみなさんの合格をお祈りしています。

P子

体験記執筆者が直接質問に答えます(至2008年11月)。この体験記へ質問は下のコメント欄からどうぞ。
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このページは、spokが2008年2月28日 08:50に書いたブログ記事です。

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