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公認会計士試験に合格するための勉強法 CPA-LAB

2005年 公認会計士試験 再現答案 監査論

第七問答案用紙<1>

(監査1問目の1枚目)

ハンドルネーム

スライム

問題1

問1 (10行)

 まず、内部統制が経営者に提供する保証の程度が絶対的でない理由は、内部統制には固有の限界があるからである。すなわち、固有の限界とは、@内部統制責任者が内部統制自体を無視する場合、A内部統制担当者の不注意等の理由により、内部統制からの逸脱が生ずる場合、B内部統制を作成時には想定されていなかった取引・経済事象等が生じてしまった場合、等がある。この結果、経営者や従業員による不正や誤謬を完全に除去することができないのである。

 一方で内部統制が経営者に提供する保証の程度がある程度合理的な理由は、内部統制は企業の経営効率向上・財務報告の信頼性向上・事業の法規遵守といった目的を達成するために企業構成員によって組織的に整備・運用される仕組みである以上、内部統制が存在する場合と、そのような仕組みが存在せず経営者が個人的に上記の目的が達成されるように監視するに止まる場合を比較すると前者のほうがより実効性が高いといえるからである。

 

問2  (8行)

・過年度の見積りと実績を比較する。

・見積りに必要な情報をより信頼性の高い情報源から得る。

・見積りの際には、上位の役職者による査閲などをおこなうことにより、より正確な見積りを行う。

・見積りの際には、過去に同様の見積りを行った者、あるいは見積りの経験が多い者が当該見積りに関与するようにする。

 

 

 

問3  (8行)

 内部監査とは企業経営の促進のために、内部監査人により行われる任意の監査である。

その点、内部監査は、内部統制の主要な機能の一つである監視活動を担う役割がある。すなわち、内部監査は、内部統制責任者が自身の内部統制に対して行う日常的監視ではなく、直接内部統制に関わらないものにより断片的に行われる独立的監視活動であり、より専門的な監視を行えるのである。

 

 

 

 

 

 


第七問答案用紙<2>

(監査1問目の2枚目)

問題2

問1  (8行)

 監査の重要性が大きくなれば、監査リスクは小さくなり、一方で監査の重要性が小さくなれば、監査リスクは大きくなる。このように、監査の重要性と監査リスクの間には負の相関関係がある。

 すなわち、監査の重要性は、財務諸表上の重要な虚偽の表示に対する、監査人の許容水準の大小を意味するため、重要性が大きくなるということは、上記の許容水準が低くなることを示す。このことは、内部統制により発見・防止できなかった財務諸表上の重要な虚偽の表示を監査人が発見できなくなる可能性が低くなる、すなわち監査リスクが小さくなる。逆に、監査の重要性が小さくなることは、上記の許容水準が高くなることを示し、内部統制により発見・防止できなかった財務諸表上の重要な虚偽の表示を監査人が発見できなくなる可能性が高くなる、すなわち監査リスクが大きくなるのである。

 

 

問2  (12行)

 監査上の重要性は、財務諸表上の重要な虚偽の表示に対する、監査人の許容水準の大小を意味する。

そのため、当問のように監査上の重要性を過度に大きくすることは、上記の許容水準を過度に低下することにつながる。これにより確かに問1からも監査リスクは小さくなるため望ましいとも考えられるが、一方で監査上の重要性を過度に大きく設定した場合と通常通り設定した場合とを比較して、後者では重要な虚偽の表示とされるものでも、前者では重要な虚偽の表示とされない可能性が残る。これは、監査人の財務諸表に対する意見の精度が低下することを表しているのであり、監査上では、財務諸表の信頼性の保証が行えなくなってしまう危険性が残る。

 一方で、財務諸表の利用者にとって、本来重要な虚偽の表示とされるべきところを重要な虚偽の表示とされない可能性が残る、すなわち財務諸表の情報の精度が低下するということは、財務諸表を基に投資等の経済的意思決定を妨げることになり、問題がある。また、その結果、財務諸表利用者の監査に対する疑念を起こさせるきっかけになるともなりかねない。その結果、監査に対する彼らの社会的信頼性も低下する恐れがある。

 

 

自己採点:58点

感想:見た目で書きやすそうな問題2(監査の重要性)から解き始めました、一見書きやすそうでしたが、行数が多く結構時間がかかりました。25分程度かかりました。問1は内部統制・会計上の見積り・内部監査の問題でした。問題2よりも書き辛かった感があります。問2の手続き5つは偶然テキストにあったのを記憶していて4つ書きましたが、正確性に欠けると思われるので多少の減点もやむをえないでしょう。問1は予備校の模範解答では、絶対的でない理由のみ書いてありましたが「ある程度」合理的である理由も一応書きました。ただあまり説得力がない・・・。問3は一番書けなかったです。キーワードと大枠だけに止まった印象です。問題1全体では、55分かかりました。

 

 


第八問答案用紙<1>

(監査2問目の1枚目)

ハンドルネーム

スライム

 

問1 

 

(1)

記載の必要なし

1

(2)

当該A株式会社の取引先であるC株式会社は、債務の弁済に重大な問題が生じているため、当該会社に対する売掛金80百万円は貸倒懸念債権に該当するので、本来ならば当該売掛金に対して40百万円の貸倒引当金を計上すべきであるのに、A株式会社は4百万円の貸倒引当金のみ計上しているのに止まる。

この結果、財務諸表上に除外事項が生じている。この事項による影響額として、営業利益・経常利益・税金前当期純利益は36百万円過大に、当期純利益は21.6百万円過大に計上されている。

 

 

7

(3)

記載の必要なし

 

 

 

 

 

5

(4)

上記で挙げた除外事項を除いて

1

(5)

すべての重要な点において適正に表示していると認める。

1

(6)

(正当な理由による会計方針の変更に関する)追記情報

1

(7)

A株式会社は製品D製造設備の減価償却方法を変更している。当該変更は、製品Dの国内事業の成熟化という会社外の環境変化に対応するものであり、また、あくまで経営成績をより正確に行うため、すなわち会計事象の実態をより適切に財務諸表に反映させるために行われるものであり、利益操作を目的

としているとは認められないため、正当な理由による会計方針の変更であると認められる。

 

 

 

 

4

(8)

記載の必要なし

 

 

 

 

4

 

問2 (11行、140文字程度)

 問1(5)でおいて、除外事項を付した限定付適正意見を述べている理由としては、当該事項が財務諸表に与える影響鑑みて無限定適正意見を出すことはできないが、一方で財務諸表を全体として不適正な表示とする。いわゆる不適正意見を出すほどに重大な影響ではないからである。

 すなわち、当該監査法人では、連結ベースでの当期純利益の2%(432×0.02=8.64百万円)を超える場合に、除外事項として扱い、連結ベースでの当期純利益の10%(432×0.1=43.2百万円)を超える場合は不適正意見を表明するとしているが、当問では、当期純利益に与える影響額は21.6百万円であるため、上記より除外事項ではあるが、不適正意見とするまでもないのである。

 

 

 

 

 

第八問答案用紙<2>

(監査2問目の2枚目)

問3

(a)

監査人は意見を表明していない以上、「監査法人の責任は独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明することになる。」旨を削除する。

 

 

 

5

(b)

 監査人は意見を表明していない以上、「当監査法人は、監査の結果として意見表明のための合理的な基礎を得たと判断している。」旨を削除する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11

(c)

 すべての事項を削除して、次の事項に変更する。すなわち、「A株式会社では、平成×6年2月7日に主要な事業所であるE工場が火災により焼失し、A株式会社の重要な会計記録を失った。そのため当該監査法人は当該連結財務諸表に関する重要な監査手続を実施できなかったため、財務諸表に対する意見を表明するための合理的な基礎を得ることができなかった。そのため、当該監査法人は当該連結財務諸表に関し、意見を表明しない。」旨に変更する。

 

 

8

(d)

削除なし

 

 

 

 

5

(e)

削除なし

 

 

 

 

5

 

自己採点:62点

感想:第八問はいわゆる監査報告書完成問題で実務色の濃い問題でした。初め目にしたときは「ぎょっ」としましたが、問1は結構書けた気がします。(4(7)以外は正答できた感があります。(4)(7)は余分なことを書いたり、書くべきことをかかなかったりと部分点がもらえれば十分といった感じです。

気になるのは問3です。bcでは書くべきことが複数あるのにひとつしか書いていない、あるいは別の欄に書くなどしてしまい、多く配点がくるべきところをポロポロ落としてしまいました。きっと今の状態で報告書を作成しようものなら人から大笑いされるでしょう(笑)。未だに後悔しているのは問3のdで意見表明なしなのに追記情報を削除なしにしたことでしょうか・・・。答案用紙回収される瞬間に気づいてかなり鬱な気分でした・・・。

 

 

 

 

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