▼ 2008/12/09(火) (合格体験記)入門期
第二 入門期
1 入門の前に-予習の必要性
まっさらなままで受講をはじめるのだけは、やめた方がいいと思います。せめて、最低でも簿記2級合格、できれば簿記1級まで独学して、どのようなことをこれから学習するのかをわかった上で、受講をはじめた方がいいと思います。理由は、簿記2級までを独学できるかどうかで、適性を判断できるからです。もし、まっさらなままで受講をはじめて、いきなり落ちこぼれてしまったら、本当に取り返しがつきません。
なお、この段階での独学で、工業簿記・原価計算を1級レベルにまで仕上げてしまえば、入門期や短答の管理会計に大きく役立ちます。また、商業簿記・会計学についても、独学でマスター可能な部分と独学不可能な部分を区別して、独学不可能な部分を重点的に講義で学習するという戦略を立てることが可能になります。
私自身は、日商1級の段階では工業簿記・原価計算ととても相性が良く、最初の受験からいきなりダブル満点で、商業簿記・会計学が不十分なまま日商1級・全経上級に合格してしまいました。その結果、工業簿記・原価計算については自信を持てたものの、退職給付や減損などが苦手になり、その後の公認会計士試験において財務会計に苦手意識をもつことになりました。やはり、1級合格そのものを目標にするのではなく、勉強自体はきちんとやっておいた方がいいと思います。必ずしも簿記検定対策の講座を受講する必要があるとは思えませんが、後の公認会計士試験の勉強に役立つような形で勉強したほうがいいと思います。
なお、独学である程度予習をした場合であっても、入門Ⅰ(初学者向けの授業)から受講した方がいいと思います。1.5年本科を基礎マスターⅠから受講するのと、1年本科を入門Ⅰから受講するのだったら、1年本科を入門Ⅰから受講した方がいいと思います。
2 予備校選び-雰囲気が大切
TACか大原であれば、どちらであってもいいと思います。あえて違いを言うなら、大原は「学校」、TACは「予備校」という雰囲気です。すなわち、大原であれば、先生が受講生の顔と名前を覚え、学習のみならず精神面・生活面の指導までします。それどころか、黒板を消したり、掃除をしたり、レジュメを配布するのも先生です。これに対し、TACであれば、講師は基本的に授業をするだけです。授業以外の仕事である、レジュメ配りや黒板消しは運営受験生がやっています。「学校」のような雰囲気がいいのか、「予備校」のようなドライな雰囲気がいいのか、各自の好み次第です。どちらも多くの受講生・多くの合格者に支持されており、優秀な講師・スタッフが合議の上でコンテンツを作成しているので、決定的な差はありません。差があるとすれば、受講料でしょうか。しかし、TACであれば、株主優待券(ヤフオクで買う)を利用して10%割引を利用するという手もありますし、大原では通学定期を利用して、交通費を大幅に安くするという手が使えることもありますので、それぞれの事情に合わせて考えてみてください。
受講期間について、以前は、TACは入門期が短く(1.5年本科、1年本科がメイン)、大原は入門期が長い(2年コースがメイン)という違いがありました。私も、入門期が短いことを理由にTACを選択しました。しかし、大原もコマ数を減らしたりして、1年コースを作っていますので、決定的な違いではなくなりました。
個人的な感想としては、入門の期間が2年に設定されているのは長すぎるような気がします。2年コースの優秀者は、1年目で税理士簿財を受験したり、過年度の答練問題を入手して、先に先に進んでいます。しかし、自力で過年度答練問題を解けるのであればわざわざ2年もかける必要はないと思います。その一方で、比較的のんびりしている人もかなりいるように見えました。結局、2年という期間設定をうまく利用している人はそれほど多くないような気がします。
なお、マイナー予備校を選ぶのは、たとえそれらの予備校のコンテンツが優れていたとしても、それ以上にリスクが高すぎると思います。
理由は、TAC・大原とそれ以外とでは、あまりにもシェアの違いが大きすぎるからです。マイナー予備校では学習しなかったが、TACや大原で学習したことが出題された場合、大きな失点になります。また、同じように学習済みの論点であったとしても、当局が、TACや大原のテキストの内容に近いことを模範解答として用意していた場合は、マイナー予備校は致命的な差をつけられることになります。もちろん、逆のこともありえますが、そのような時は、全体としてのレベルが下がるので、TACや大原で学んだことが不利になることはありません。TAC・大原で学習しなかったから他の受験生もできるはずがないと開き直ることすらできます。
しかも、論文直前期には「全答練」「公開模試」を受験することになるとは思いますが、通常、「全答練」はTAC生が、「公開模試」は大原の受講生が良い成績を取ることができるようにできているため、本試験前に精神衛生上非常に悪い経験をするからです。もちろん、気にならない人はいいのですが。
そのようにして、多くの受験生はTACか大原をベースに受講するのですが、完全にどちらかに心中するのはあまり賢いやり方とは思えません。ひとつくらい、他方の予備校の安い単価講座を受講しておくべきです。たとえば、大原生であれば、TACのReViewや短答答練を、TAC生であれば、大原の論文総まとめ講義とか短答答練を受講しておけば、所属校の自習室が少なくなったときや、自習環境が悪くなったときにたすかります。
また、無料ガイダンスや、無料講演会も積極的に利用すべきでしょう。たとえば、TACであれば、成瀬先生などが無料のガイダンスをされていますし、大原やLECは後述のような、元試験委員の講演会を開催しています。試験後も、TACはかなりクオリティの高い就職サポートをしてくれます。どこに所属していたとか関係なく、利用すべきでしょう。
3 点数を意識せよ
入門期は、絶対に点数・順位を意識して勉強しましょう。ミニテストや実力テストのたぐいだったら、満点を取るか、とれなければクラス1番をとるつもりで臨むべきです。
理由は、入門期は1度しかなく、やり直しがきかないからです。また、入門のクラスには、基本的に過年度受講生や実力者はいないはずなので、条件は同じですし、意地悪なヒッカケ問題も出題されません。やったらやっただけの結果がでるようになっています。
あと、入門期をうまく過ごせば、講師にも「優秀者として」名前を覚えてもらえたりして、質問・相談に行きやすくなります。一発合格者予備軍なのですから、大切にしてもらえます。また、入門のときの成績がよいと他の受験生からいろいろと質問されることになりますが、質問に答えることによって自分の理解も深まったりします。
その結果、現実的な問題として、入門期の成績がその後も引き継がれるようです。実際に、私が大原の入門生用「真夏の猛特訓」を受講した際に、5人ほど成績優秀者として表彰されていましたが、そのうちの4人は、後々の答練でも成績優秀者の常連でした。もちろん、公開模試でも優秀者となって、論文試験にも合格しました。
もちろん、全員が「入門の優等生」になれるとは限りません。しかし、「入門の優等生」になれなかった人が、「入門の優等生」と同じことをしていては差がつくばかりです。「入門の優等生」以上に勉強することは当然のことですが、「入門の優等生」も真剣に勉強しています。
そこで、「入門の優等生」以上に勉強することを前提として、差を縮めるための戦略が必要になってくるのです。特に、経営・統計を捨てて民法を選択し、生み出した時間を簿記・管理・租税に回したり、短答対策に充てるという戦略はひとつの選択肢として有効だと思います。
4 租税法
短答科目にないということでおろそかにされがちなのが租税法です。私自身、学習開始時から、どうしても短答に合格したいという意識が先走るあまり、租税法にあまり時間をかけませんでしたが、あとになってから非常に後悔しました。
租税法は、とても点差がつく科目だと思いますし、入門の時期をうまく過ごしている人は租税法もきちんと勉強しています。租税法は、どのようなことがあっても、重視して欲しいと思います。他の受験生がやらないからこそ、差がつく科目だと思います。
私は、成績開示の結果、租税法はcでしたが、理論で上位の答案を書けたことが原因ですので、租税法の計算が非常に悪いです。もし、もう一年受験をしなければならないとしたら、大原の入門生用の講義からやり直していたでしょう。
1 入門の前に-予習の必要性
まっさらなままで受講をはじめるのだけは、やめた方がいいと思います。せめて、最低でも簿記2級合格、できれば簿記1級まで独学して、どのようなことをこれから学習するのかをわかった上で、受講をはじめた方がいいと思います。理由は、簿記2級までを独学できるかどうかで、適性を判断できるからです。もし、まっさらなままで受講をはじめて、いきなり落ちこぼれてしまったら、本当に取り返しがつきません。
なお、この段階での独学で、工業簿記・原価計算を1級レベルにまで仕上げてしまえば、入門期や短答の管理会計に大きく役立ちます。また、商業簿記・会計学についても、独学でマスター可能な部分と独学不可能な部分を区別して、独学不可能な部分を重点的に講義で学習するという戦略を立てることが可能になります。
私自身は、日商1級の段階では工業簿記・原価計算ととても相性が良く、最初の受験からいきなりダブル満点で、商業簿記・会計学が不十分なまま日商1級・全経上級に合格してしまいました。その結果、工業簿記・原価計算については自信を持てたものの、退職給付や減損などが苦手になり、その後の公認会計士試験において財務会計に苦手意識をもつことになりました。やはり、1級合格そのものを目標にするのではなく、勉強自体はきちんとやっておいた方がいいと思います。必ずしも簿記検定対策の講座を受講する必要があるとは思えませんが、後の公認会計士試験の勉強に役立つような形で勉強したほうがいいと思います。
なお、独学である程度予習をした場合であっても、入門Ⅰ(初学者向けの授業)から受講した方がいいと思います。1.5年本科を基礎マスターⅠから受講するのと、1年本科を入門Ⅰから受講するのだったら、1年本科を入門Ⅰから受講した方がいいと思います。
2 予備校選び-雰囲気が大切
TACか大原であれば、どちらであってもいいと思います。あえて違いを言うなら、大原は「学校」、TACは「予備校」という雰囲気です。すなわち、大原であれば、先生が受講生の顔と名前を覚え、学習のみならず精神面・生活面の指導までします。それどころか、黒板を消したり、掃除をしたり、レジュメを配布するのも先生です。これに対し、TACであれば、講師は基本的に授業をするだけです。授業以外の仕事である、レジュメ配りや黒板消しは運営受験生がやっています。「学校」のような雰囲気がいいのか、「予備校」のようなドライな雰囲気がいいのか、各自の好み次第です。どちらも多くの受講生・多くの合格者に支持されており、優秀な講師・スタッフが合議の上でコンテンツを作成しているので、決定的な差はありません。差があるとすれば、受講料でしょうか。しかし、TACであれば、株主優待券(ヤフオクで買う)を利用して10%割引を利用するという手もありますし、大原では通学定期を利用して、交通費を大幅に安くするという手が使えることもありますので、それぞれの事情に合わせて考えてみてください。
受講期間について、以前は、TACは入門期が短く(1.5年本科、1年本科がメイン)、大原は入門期が長い(2年コースがメイン)という違いがありました。私も、入門期が短いことを理由にTACを選択しました。しかし、大原もコマ数を減らしたりして、1年コースを作っていますので、決定的な違いではなくなりました。
個人的な感想としては、入門の期間が2年に設定されているのは長すぎるような気がします。2年コースの優秀者は、1年目で税理士簿財を受験したり、過年度の答練問題を入手して、先に先に進んでいます。しかし、自力で過年度答練問題を解けるのであればわざわざ2年もかける必要はないと思います。その一方で、比較的のんびりしている人もかなりいるように見えました。結局、2年という期間設定をうまく利用している人はそれほど多くないような気がします。
なお、マイナー予備校を選ぶのは、たとえそれらの予備校のコンテンツが優れていたとしても、それ以上にリスクが高すぎると思います。
理由は、TAC・大原とそれ以外とでは、あまりにもシェアの違いが大きすぎるからです。マイナー予備校では学習しなかったが、TACや大原で学習したことが出題された場合、大きな失点になります。また、同じように学習済みの論点であったとしても、当局が、TACや大原のテキストの内容に近いことを模範解答として用意していた場合は、マイナー予備校は致命的な差をつけられることになります。もちろん、逆のこともありえますが、そのような時は、全体としてのレベルが下がるので、TACや大原で学んだことが不利になることはありません。TAC・大原で学習しなかったから他の受験生もできるはずがないと開き直ることすらできます。
しかも、論文直前期には「全答練」「公開模試」を受験することになるとは思いますが、通常、「全答練」はTAC生が、「公開模試」は大原の受講生が良い成績を取ることができるようにできているため、本試験前に精神衛生上非常に悪い経験をするからです。もちろん、気にならない人はいいのですが。
そのようにして、多くの受験生はTACか大原をベースに受講するのですが、完全にどちらかに心中するのはあまり賢いやり方とは思えません。ひとつくらい、他方の予備校の安い単価講座を受講しておくべきです。たとえば、大原生であれば、TACのReViewや短答答練を、TAC生であれば、大原の論文総まとめ講義とか短答答練を受講しておけば、所属校の自習室が少なくなったときや、自習環境が悪くなったときにたすかります。
また、無料ガイダンスや、無料講演会も積極的に利用すべきでしょう。たとえば、TACであれば、成瀬先生などが無料のガイダンスをされていますし、大原やLECは後述のような、元試験委員の講演会を開催しています。試験後も、TACはかなりクオリティの高い就職サポートをしてくれます。どこに所属していたとか関係なく、利用すべきでしょう。
3 点数を意識せよ
入門期は、絶対に点数・順位を意識して勉強しましょう。ミニテストや実力テストのたぐいだったら、満点を取るか、とれなければクラス1番をとるつもりで臨むべきです。
理由は、入門期は1度しかなく、やり直しがきかないからです。また、入門のクラスには、基本的に過年度受講生や実力者はいないはずなので、条件は同じですし、意地悪なヒッカケ問題も出題されません。やったらやっただけの結果がでるようになっています。
あと、入門期をうまく過ごせば、講師にも「優秀者として」名前を覚えてもらえたりして、質問・相談に行きやすくなります。一発合格者予備軍なのですから、大切にしてもらえます。また、入門のときの成績がよいと他の受験生からいろいろと質問されることになりますが、質問に答えることによって自分の理解も深まったりします。
その結果、現実的な問題として、入門期の成績がその後も引き継がれるようです。実際に、私が大原の入門生用「真夏の猛特訓」を受講した際に、5人ほど成績優秀者として表彰されていましたが、そのうちの4人は、後々の答練でも成績優秀者の常連でした。もちろん、公開模試でも優秀者となって、論文試験にも合格しました。
もちろん、全員が「入門の優等生」になれるとは限りません。しかし、「入門の優等生」になれなかった人が、「入門の優等生」と同じことをしていては差がつくばかりです。「入門の優等生」以上に勉強することは当然のことですが、「入門の優等生」も真剣に勉強しています。
そこで、「入門の優等生」以上に勉強することを前提として、差を縮めるための戦略が必要になってくるのです。特に、経営・統計を捨てて民法を選択し、生み出した時間を簿記・管理・租税に回したり、短答対策に充てるという戦略はひとつの選択肢として有効だと思います。
4 租税法
短答科目にないということでおろそかにされがちなのが租税法です。私自身、学習開始時から、どうしても短答に合格したいという意識が先走るあまり、租税法にあまり時間をかけませんでしたが、あとになってから非常に後悔しました。
租税法は、とても点差がつく科目だと思いますし、入門の時期をうまく過ごしている人は租税法もきちんと勉強しています。租税法は、どのようなことがあっても、重視して欲しいと思います。他の受験生がやらないからこそ、差がつく科目だと思います。
私は、成績開示の結果、租税法はcでしたが、理論で上位の答案を書けたことが原因ですので、租税法の計算が非常に悪いです。もし、もう一年受験をしなければならないとしたら、大原の入門生用の講義からやり直していたでしょう。
▼ コメント(0件)