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公認会計士試験に合格するための勉強法 CPA-LAB


(利助さんは1999年合格者と思われます。当BBSからの転載です。改行等若干修正させていただいてます)

 

 某掲示板でスポックさんから合格体験記執筆依頼を受け,この掲示板にきました。ただ,もう1年以上も前のことですし,まとまった時間を避けないこともあって,合格体験記は遠慮させてもらい、このBBSに少し書き込みます。

僕の受験ポリシーのひとつとして,徹底的な基本重視ということがあります。

 つまり,減価償却や持分法の定義・意義ひとつ言えない人が試験に合格するはずもないのです。
 これはクレアールの石井先生の著書「非常識合格法」に載っていた方法ですが,基本さえ完璧に理解し人に説明できるならば,応用論点などは実力試しの問題ぐらいの意味しか持ちません。
ただ,受験生にはどこまでが基本でどこまでが応用なのか判断に難しいところだと思いますが,いちばん簡単なのは入門のテキストでしょう。やはり,入門テキストは受験知識のエッセンスが詰まっていますので,これを完璧にすべきではないでしょうか?

 後,特に僕が言いたいのは,受験界の常識はいったん疑う必要があるということですね。

 つまり,受験生の間には,朝6:45からアクセスを受けなければいけないとか,年内に計算を仕上げろとか,短答は4月からやれとか,専門学校に朝から晩までいろとか,計算科目が苦手だと落ちるとか,いろいろ常識,ありますよね。
僕は,こんな常識のほとんどは眉唾だと思っています。1万人も受験生がいる中で,普遍的な勉強方法など考えられないし,その傾向すら(有意の範囲で)あらわれないでしょう。
 僕は毎日昼の12時くらいに起きて夜12:00くらいに寝てたし,もちろんアクセスなんて受けてないし,年内に何を仕上げるとか関係なく,1年中全科目を繰り返していた(忘れるから)し,短答対策は商法以外したことないし,計算は苦手なので理論ばっかりやって(計算は平均点ねらいで)いました。

 受験勉強なんか,人それぞれ違うんですよ。

 だから,何か通説的方法にすがりたくなる気持ちはわかりますが,いろいろ試行錯誤で自分の一番いい方法を見つけるべきじゃないでしょうか?もちろん,通説的方法がしっくりくる人もいるでしょうが,受験勉強ははっきり言って苦行ではないのです!
 なんか、皆さん受験勉強は苦行だから理不尽でも耐えなければいけないと考えているかもしれませんが,実際受験勉強は自分のためにやるものでかつ合格がすべてなのです。苦行のようにプロセスが重視されるものではありません。だから,やり方なんて,何でもいいのです。僕なんて,勉強はすべてマクドナルドでやってましたよ。周りになんと言われようと,自分でこれがベストと思えれば,それを1年なり2年なり貫くのです。もちろんその間に修正することもあるでしょうが。
 皆さんが,変な受験生間のくだらない噂話に振り回されることなく,合格し,僕らの仲間に入ってこれることを祈っています。
 がんばってください。


(以下、追加版です。2000/10/20)

 私は体験記でも書いたように,理論特化型でしたので、あまり計算のノウハウはありません。ただ,僕を含めて計算が苦手になっていく人が何で苦手になっていくのか,私の鬼のように計算の得意だった友人との対比で考えてみようと思います。
 彼は入門および上級1年目のとき,仕訳の鬼でした。すべての総合問題を,一つ一つ仕訳をきっていたのです。私たちは,いかに早く解くか,いつも考えますよね。そうして,BOX図とかいろいろ解法のノウハウを身に付けていきます。だけど彼は,そういったノウハウにはめもくれず,特商も本支店も連結もすべて図とかタイムテーブル抜きで仕訳をきっていました。最初は,やつは何であんな時間のかかるばかばかしい方法をとってるんだろうと疑問でしたし,私のほうが成績もよかったのです。ところが,3月ごろになると,彼はいつのまにか成績が急上昇し,あっという間に私を抜き,答錬でも計算は常に上位に入るつわものになっていました。
 彼は,私たちがBOX図で頭を使わずに解いている間に常に簿記的思考を働かせ,気づいたらどんな複雑なものでも簡単にその本質を見抜く力を身につけていたのです。
 皆さんも感じたことありませんか?連結のタイムテーブルも過年度増資とか売却があるとどんどん図が複雑になって訳わかんなくなっていることを。私は試験直前に気づきましたね。

 簿記は「習うより慣れろ」じゃなくて,「慣れるより考えろ」ということに。

 皆さんも,私の書き込みから,計算の勉強に何が必要なのか,感じ取ってくれたらと思います。

 次に,理論の勉強方法ですが,私の方法は名づけて「目次樹形図法」。

 基本書でもテキストでもいいですが,教科書というのは,大変システマティックに構成されています。テキストの順序それ自体に重い意味があるんですね。つまり,その順序で理解すれば,全体をよく理解し,また説明できるのです。この点に私はきずき,以下の方法をとりました。
 たとえば,テキスト第6章の講義を受けたとします。この6章は§1から5まで出で成されており,また§1は(1)から(4)まであるとします。(1)はたとえば「財務諸表監査の必要性」とでもしましょうか。そうしたら,講義を受けたあと(できれば受講後直後)にこれらを樹形図にします。この樹形図の末端は自分が思い出せる範囲でもっとも大きい段落とします。(上の例でたとえれば、F/S監査の必要性のうち,アカウンタビリティーとでも書いておけば,出だしがすぐに説明できるならその言葉が末端で,「自分のお金がどう使われているか知りたいというインセンティブが働く」とでも書けば出だしがわかるなら,「お金〜インセンティブ」とでもすればいいでしょう)。こうして,その日の講義の樹形図ができたら,それを見ながら,すべて流れるようになるまでぶつぶつとつぶやきます(親に説明する気持ちで)。それができたら,次は見ないで。これができれば,その講義はもうOKです。また1週間後,1ヵ月後,2ヵ月後とずらして復習しましょう。そのうち,完璧になって,末端の言葉なんかなくても「監査の必要性」という大項目だけで,すらすら言えるようになります。
 これを全講義についてやれば,いつのまにか,末端の項目はどんどん省略されていき,最後には大項目「制度論」とか「実施論」という言葉のみで,テキストすべてが説明できるようになります。

 この方法は,一見丸暗記しているだけのようですが,さにあらず。

 上でも書きましたが,親に説明するようにやってると,自分で自分の言っていることに矛盾があるとすぐにきずきます。でないと,言葉ってでできませんから。だから,この樹形図法の特徴は,絶対に樹形図以外はサブノートとか作らない点にあります。というか,作ってはいけません。書くと理解せずに丸写ししだしますから。あくまでも口に出す,あるいは頭の中でしゃべることです。
 また,第二の特徴として,文章構成がすべて頭の中でできるようになります。人に説明するには下書きなんか作れませんから。第3の特徴として,文章の長さが伸縮自在です。皆さんも何かを説明するには持ち時間に応じて適当にはしょったり詳しくしたりしますよね。私は経営学の試験で解答用紙を1枚半をうめ40分たった時点で解答用紙を間違えたことに気づいたのですが,直ちに修正して時間内に書き終えました。これは私の不注意のせいですが,樹形図法のせいで解答用紙の行数が多かろうと少なかろうと対応できてしまったことが原因の一つではないでしょうか?でもこれをフォローできたのはやはり樹形図法によって下書きが不要であったためだと思っています。
 とても理論勉強上,いい方法なので,ぜひお試しを。

 そうだ、あともうひとつ。
 自分の経験上,復習ってやらなきゃいけないけど,つい面倒だし,わかってる(つもり)だしで、いつも後回しになりますよね。先に進みたい一心で。

 だけど,それやると落ちますよ。

 たぶん。勉強して,半年後に忘れてもう一回勉強するのと,勉強して,半分の時間で復習して,その後さらにその半分の時間で復習して,とこれを繰り返せば時間効率も記憶の定着率も,ほかの科目との相互関連性による有機的学習も大いに促進されるはずです。結果的に見れば,復習したほうが短い時間で受かるので,ぜひ復習してください。

いいかげんに先に進むくらいなら,立ち止まろう!

ではでは。

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