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公認会計士試験に合格するための勉強法 CPA-LAB


公認会計士二次試験
<2003合格体験記>
by まごころ

(スポック注)
受験歴
2001 短答不合格(TAC通信)
2002 短答合格、論文不合格(TAC通信)
2003 論文合格(TAC通学、ビデオ講座)

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総論

 私が公認会計士を志そうと思った理由は特に深い理由があるわけではありませんが、高校、大学と簿記会計の勉強をしておりまして、そうした知識を用いた仕事につきたいと思ったのと、「公認会計士」という肩書きを持ってそれに見合う実務経験をつんでいればそれが強みになると感じたからです。そうした理由から大学2年次より公認会計士の勉強を始めた私ではありましたが、通信教育で始めたということもあり苦労の連続でした。合格するまでに約3年と半年もの歳月を要しました。ここではあまり参考になるかどうかわかりませんが私の合格までの苦労話を述べさせていただきたいと思います。


一回目の受験

 まず1回目の受験のときですが、日商の簿記検定1級に合格していたこともあり、入門期でも始めのうちはとても楽に受験勉強を進めていましたが、商法や財務諸表論といった理論科目の教材が家に届くようになってから(通信教育だったため)、理論科目をどのように勉強したらよいかわからなかったのもあり勉強が忙しくなってきました。何を暗記しなければならないのか。それとも理解だけをしていればよかったのかわからなかったのです。今から思うと理論科目の勉強は上級期に入ってから本格的にやるものなので入門期は無理に暗記しなくても理解重視で行けば理論科目の勉強はよかったのだと思っています。ただ商法は条文の何条にどういったことが書かれているかは、うる覚えでいいので把握しとくといいでしょう。そして入門期のうちに計算科目は得意科目にしておくといいでしょう。入門期に配られる計算科目の問題集は何回でも繰り返し解くことです(最低でも3回くらい)。また簿記については本支店会計とか本社工場会計といった複雑な論点の問題については仕訳を全部きったり、総勘定元帳を全部自分で作成するなどしてその帳簿の全体構造の理解に尽力するべきです。計算科目は苦手に感じている人もいるかもしれませんが、それは単純にその計算科目に時間をかけてないからだと思います。計算科目が得意か否かは後々の勉強に響いてきます。私の個人的体験ですと、計算科目が得意にできなかったことから上級期は計算科目(特に簿記)の早朝答練および普通の答練の復習に追われ、他の理論科目の勉強がなかなかできませんでした。こういった事情もあり、1回目の受験のときは専門学校のカリキュラムを終えていたにもかかわらずほとんど記念受験みたいな形に終わり短答式試験で落ちました。しかし勉強しなければならない量がすごく多いというのもあるでしょうが1回で合格できる人はほとんどおらず、私の周りの人に聞いても一発合格している人はいなかったので一回で合格できなかったからといってもそれほど落ち込む必要はなさそうです。


短答式の合格発表後から2回目の上級期が始まるまで

 一回目の短答式の合格発表時から2回目の上級講義が始まるまで力を入れて勉強したのは簿記、原価計算といった計算科目と経済学です。これは一回目の受験のときは計算科目の復習にたくさんの時間をとられ理論科目の勉強にまわせなかった反省を踏まえてのことです。簿記、原価計算、経済学はとにかく解けるスピードを早くすることに力をおいて問題を解きました。早く解けるようにするため下書き用紙の書き方を研究しました。わからないところがあった場合は、入門期の教科書に戻って復習したり、計算科目の問題で間違えた箇所については間違いノートを作成してそれに間違えた箇所を記述してなるべく同じ問題が出た場合は間違えないように注意しました。


2回目以降の上級期、各科目の勉強方法

(簿記について)
 上級期が始まると簿記、原価計算については答練の問題をただ沢山解くのではなく(スピードはある程度ついていたので)、今度は理解に重点を置いた学習を心がけるようになりました。簿記に関して言えば、例えば、本社工場会計、本支店会計、連結会計などで会計帳簿の全体構造を理解できているかどうかといったことに注意を払うようになりました。
 (もし時間が許すならば)理解するための究極の勉強方法は簿記、原価計算、経済学の問題を自分で作ることです。問題作成の過程で理解が進みます。理解は苦労してでも、時間をかけてでもするべきです。応用的な難しい問題が出たときに対応しやすくなるからです。
 また、理解していると自分なりの解法を開発することも可能だからです。補足ですが難度の高い答練問題については繰り返し解くということはせず、理解を深めるための教材として活用しました。
 そして効率的でミスが少なくなるようなとき解き方を自分なりに考えました。例えば連結会計、連結キャッシュフローでは仕訳を全部きってから問題を解くとか、総合原価計算では必ずT勘定を下書き用紙に作成するなどです。

(原価計算について)
 原価計算については、計算の理論的背景の知識が計算問題、論述問題を解答するにあたって必要になるので評判のよい原価計算の講師(レジュメを作成してくれるような先生だと尚可)を選んで理論をじっくり勉強するといいでしょう。

(経済学について)
 経済学については勉強する量が膨大なので1回、1回の講義、答練の復習の時間を大切にしてほしいです。同じ論点を復習する時間はなかなか取れないと思うからです。そのため私は3回目の上級期のときも(私は3回受験しました)。経済学については復習がてら講義も答練も早朝答練も一つも休まず受講しました。しかし経済学はとても難しい奥が深い学問なので一つ一つの論点でわからないことがあった場合、深く考えても、あまりよく理解できないことが多いと思います。そのためそういったときはその論点については理解できなくても問題が解ければいいと割り切れる要領の良さも必要でしょう。経済学の本試験問題でちょっとひねった難しい問題が出た場合、ほとんどの人はできないのが普通なのでこうした考え方でいいと思います。

(理論科目一般について)
 つづいて理論科目の勉強についてですが、総論的にいうとけっこう力技でねじ伏せてしまった印象が強いです。というのも、どの理論科目も暗記ですませた感が強いからです。
 定義については徹底的に暗記しました。「答えの書かれていない暗記カード」を作って定義を暗記しました。「答えの書かれていない暗記カード」とはカードの表に「監査要点」、「資本取引」などといった定義事項を記入し、その裏は何も答えが書かれていない白紙のカードのことです。定義事項を見て瞬時に暗記事項を言えるようにがんばりました。
 それでも忘れてしまうように人間の脳みそはできているようなので定期的に暗記を繰り返しました。そして経営学についてはよくとった勉強法ですが、例えば、「多角化の利点」とか「M&Aの利点」といった2,3行で論述できる論点については暗記事項とし、「答えの書かれていない暗記カード」で暗記しました。瞬時に答えれるようにがんばりました。ほかの財務諸表論、監査論についても、例えば「監査基準が改定される理由」、とか「資本取引損益取引区分の根拠」といった基本論点については同様の方法で暗記しました。(しかしもちろん暗記だけではだめです。

(監査論について)
 監査論については教科書をよく読んで理解を心がけました。監査基準委員会報告書についてはあまり読み込んだ記憶はありません。短答答練の復習のときにちょっと読んだくらいです。しかし短答で問われそうな委員会報告書の項や設定前文の文言については赤丸をつけたりマーカーを引いたりして定期的に眺めるようにしました。

(財務諸表論にいて)
 財務諸表論については、暗記のほか理解を心がけるようにしました。会計法規集の基準の文言については短答答練の復習の際に読んだくらいです。しかし短答の本番一ヶ月前くらいからは会計法規集をこよなく読み返しました。周りの人から「基準の文言を全部暗記しようとしてるの?」といわれるくらい読み込みました(もちろん全部暗記はしてません)。

(商法について)
 一番苦労したのは商法です。問題集に載っている問題と解答例を暗記するという勉強法もあるみたいですが、私には到底無理と思い、そのような勉強方法はとりませんでした。その代わり答練の問題については模範解答を書けるようにはしました。その他は講師の作成してくれたレジュメを用い理解重視の勉強を心がけました。わからないところは周りの人か、先生に聞きました。教科書はレジュメと比べると、とてもややこしく書かれていて難しく感じたので結局読みませんでした。
 短答の対策としては短答本試験の約1ヶ月前くらいから商法総則、商行為法の分野の条文を中心に見渡していたような気がします。会社法については普段の論文の勉強、短答答練の復習で十分間に合っていると思っていたからです。しかし費用対効果の面からいうと商法総則、商行為法重視の短答対策はあまり意味がなかったように思いました。首を深く突っ込めばきりがないのであまり深入りしない方がよいかと思います。講義でやった内容、もしくは重要といわれたところくらいを押さえとけば十分です。

(経営学について)
 経営学についてはあまり勉強しなくてもよいという意見もありますが、私はかなり勉強した方です。出題されないといわれていたデリバティブに関する論点も完璧に対策したくらいです。(私が受験した年に限っての話かもしれませんが)出題内容が教科書に載っているような基礎的論点を重視している傾向が強くなっているような気がしたからです。それなので経営学の勉強はあまりおろそかにしないほうが無難です。普段の講義で習ったこと、答練で出題された内容で講義になかった論点についてはちゃんと復習しとくといいでしょう。


最後に

 以上、私なりの勉強方法を書いてきましたが私の場合は、3回目の受験で何とか合格することができました。1回目の受験で不合格後、会計士合格がとても難しく感じられたので公務員志望に切り替えようかと考えた時期がありました。また簿記ではとても苦労した人間なので簿記の答練の出来が悪いたびに落ち込んだりもしました。しかしあきらめずにがんばり続けた結果が今につながってます。簿記も最終的には全答練で偏差値60を超えるようになりました。だからくじけそうになることもあるかもしれませんが、がんばってください。


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