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公認会計士二次試験
<2004年度合格体験記>
by jackport

執筆者 :jackport
年齢  :23歳
受験回数:1回
予備校 :LEC


1.合格体験記の利用方法
 今回、spokさんのもとで合格体験記を書かせていただくことになりました、jackportと申します。 この体験記をお読みになる方は、これから、あるいはすでに会計士受験への勉強を始めておられる方々だと思いますが、特に初受験の方は私や、他の方の合格体験記を鵜呑みにしないようにしてください。 人にはそれぞれの環境や能力がある以上、万人向けの体験記は無いのですから。
 実際、私の勉強方法を以下に述べますが、真似してほしくない部分がほとんどです。 しかし、何が皆様の合格へのヒントになるかわかりませんので、ありのままを書きたいと思います。

2.私の勉強方法
 時期に分けたほうが書きやすいので、そうします。

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 ○入門期は(〜2003年6月頃)
 勉強時間のほとんどを簿記と原計に費やしました。 特に、ボリュームの多い簿記は、入門期の徹底した理解と個別の問題演習が、合否を左右するといっても過言ではないと思います。 他の科目は、講義を受けただけで、特に復習はしませんでした。

 ○上級インプット期(〜2003年12月)
 簿記・原計の新しい論点のインプットと、理論の講義、答練で、カリキュラムをこなすのに精一杯でした。復習は簿記がほとんどでした。

 ○上級復習期(〜2004年3月)
 いままでの講義を総復習しました。この時期から、簿記・原計は、2日に一時間答練を一問解く程度になりました。 余った時間は財表・経済に多くを費やしました。 私は、商法の上級講義を事情により受講せず、入門期からほとんど手付かずの状態でした。 また、監査の答練も受けず、財表も答練に合わせた復習をしなかったため、答練の点数は悲惨なものでした。 しかし、私はあせることなく、ある種の確信をもって勉強を続けました。 理由は後述します。

 ○短答直前期(〜2004年5月)
 短答5科目の勉強しかしませんでした。 簿記・原計はいままで通りに一時間答練を2日に一問。5月になってから短答用答練をやりました。
 商法は、ほぼ手付かずだったので、大原の肢別問題集をやりました。 短答式の商法は、知っているか知らないかが全てなので、割り切ってやっていました。
 財表・監査は、LECのテキスト(現AXL野坂講師著)のみを教材にしました。 委員会報告書や、会計法規集は全く読みませんでした。 財表・監査は、理解していれば正誤の判定ができる問題がほとんどであるので、理解中心の勉強を心がけていました。 この「理解」こそが、私が答練の点数が悪くても、確信を持って勉強しつづけることのできた理由です。 私が、受験期間に思っていたことは、「覚えるのは直前期に行う。それまでは徹底的に理解することを心がける」ということです。 これは、応用力をつけてくれるだけでなく、論文直前の暗記作業を非常に楽にしてくれました。

 ○論文直前期(〜2004年8月)
 短答試験で、一旦自分の気持ちがピークを迎えてしまったため、ほぼ一ヶ月、まったくといっていいほど勉強しませんでした。 短答式の合格は、自己採点の結果から確実ではあったのですが、気持ちがまったく乗りませんでした。 短答の合格発表を機会に勉強を再開し、その日に大原に経営学の上級講座(テープ通信)を申し込みました。
 7月中旬までは、経営学のインプットと、経済学の再インプットをしました。 7月後半から、午前中に簿記または原計+経済、午後に理論科目という勉強方法に切り替えました。
 理論科目は、一科目を最初から最後まで一気にまわす方法で勉強しました。 そうすることで、各論点のつながりや、科目の全体像が見えると思ったからです。 特に、手を抜いていた商法を重点的にやりました。 使用した教材は、入門期の解答例(現AXL森村講師作成)とデバイス商法テキスト(Wセミナー)です。 これでもなんとか間に合ったのは、入門期の森村講師の講義に尽きます。 この講義は私が受講した講義のなかで、もっともすばらしい講義だったと思います。 商法の基本的事項を体に叩き込んでいただくことができました。
 そして8月。 覚える作業を開始しました。 使用教材は、財表はLEC予想問題集+LECテキスト、監査はLECテキスト(財監共に現AXL野坂講師著)。 商法は各予備校の重要性ランクを参考に、自分で解答例を編集したもの(そのほとんどは入門期の解答例と、現AXL森村講師作成の答練等)。 経営は大原のテキストです。 それまでと同じように、一科目を一気に終わらせる方法で勉強していました。
 本試験の出来は、本試験再現答案をご覧になっていただければと思います。 あまり良い出来ではありませんが・・・。

3.総括
 私の勉強方法は、正直お勧めできません。 はっきり言って、短答直前期に経済学をまったく勉強しないとか、上級インプット期に商法をしないだとか、短答後に一ヶ月勉強しないとか、自分で考えても大馬鹿だと思います。

 唯一真似して欲しいのは、徹底した「理解」です。 講義を受けたら、その内容はその日のうちに理解する。 答練のための暗記はしない。 復習も理解できているかを常に確認する。 この勉強をしていたおかげで、初見問題に恐れを抱いたことはありませんでした。 そして、結果的に本年度合格することができました。 これからの試験も、暗記したことをただ書くのではなく、その科目を理解しているかどうかが問われることになると思います。
最後になりましたが、この体験記を読んでくださった方々の合格をお祈りいたしております。 目の前の答練や点数に惑わされずに、本試験で相対的優秀答案を書くことを見据えて、日々勉強してください。

4.補足
 今年は就職が厳しいという噂があります。 事実、まだ就職出来ていない方や、4大法人希望なのに、他の就職先へ就職する方もおられます。 私は4大の一つに就職できましたが、就職のポイントは、事前の準備ですね。 私はあまり準備しなかったのですが、自己アピールや、志望動機、将来の自分の会計士像などは笑顔でハッキリとしゃべれるようにしておくべきだと思います。 あとは目を見て話すこと、相手の話をちゃんと聞くこと。 そして、面接の予約は出来るだけ多く入れることです。 希望の法人ではなくとも、4大志望なら、全てに予約入れるべきでしょう。 あとは、常識をもって社会人らしく振舞うことだと思います。

以上
(jackportさんは、再現答案も寄せてくれています。トップからいけますので、そちらもどうぞ)


(以下、スポック注)

 jackportさんの方法論は、これまで私が推奨してきた方法や、他の体験記執筆者とは全く違います。対極にあるといってもいいでしょう。
しかし、それでも共通点があります。

自分に合った、自分なりの勉強法」を確立して「それを信じて」そして「徹底して続けて」「やり遂げた

ということです。

これこそが、「自分を知った」受験生が「自分の能力の強みを活かし」て、見事、難関試験を突破したという良い例だと思います。

私からみれば、委員会報告書を読まないなんて、狂気の沙汰です。それでも、ここに一発合格をした受験生の真実の記録があります。共通点といえば、「理解を大事にした」という点でしょうか。それにしても、細部の方法論がここまで違うのですから、「人間の特性」というのは、本当に様々であることを実感します。そして、これまで私の狭い範囲での了見からお勧めしてきた勉強法を、鵜呑みにしてしまって、かえって、自分に合わないような勉強をしてしまった受験生がいたとしたらそれは申し訳ない限りだな、と反省しています。
 でも、こうして、三人寄れば文殊の知恵、とでも申しましょうか、多数の合格体験記により、多くの価値観、方法論を提供できることは存外の喜びです。

自分なりの体験を包み隠さず、話してくれた、jackportさんに感謝です。

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